学部・大学院区分学部
時間割コード0021514
科目区分基礎セミナー
科目名 【日本語】基礎セミナーB
科目名 【英語】First Year Seminar B
主担当教員 【日本語】八島 栄次
主担当教員 【英語】YASHIMA Eiji
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 月曜日 5時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,初年次生を大学教育へ導入し,自立した学習能力を身につけるとともに,文・理に共通した基礎的学力や技能を養うために,多面的な知的トレーニングによって,コモンベーシックとしての読み,書き,話す能力のかん養を図るとともに,真理探究の方法と面白さを学ぶことが目的である。
「セミナーのテーマ:生命を分子でみる」生物が生命を維持するために必要とする物質とエネルギーに焦点を当て、化学の言葉で生命をどこまで語ることができるのかを学ぶのが本セミナーの目標(ねらい)である。
授業の構成
基本テーマ「生命を分子でみる」は、生物がどのように物質とエネルギーを作り利用しているのかを調査し、身の回りにある生命の仕組みをどこまで分子レベルで理解することが出来るのかを考えながら授業を進めてゆく。
01.メンバー・教員・TAの自己紹介と授業の進め方の説明。          
02.基本テーマについて説明し、学生に調査してみたいサブテーマを考えさせる。 
03.学生の希望するサブテーマを提出させて話し合い、グループ分けを行なう。  
04.プレゼンテーションツール(文書と図表の作成、パワーポイント)の説明。  
05.グループとしての課題を提案させ、グループ内での調査項目の分担を決定する。
06−7.各自の分担課題調査と、その結果を持ち寄りグループ内討論
08.レポート提出、A4で1~2枚程度。    
09.中間報告会 各自(1グループあたり 発表15分・質疑応答10分)。   
10.中間報告会で指摘された問題点をふまえた再調査と中間報告書の作成(各自)。 
11−13.報告会 各グループ(発表15分・質疑応答15分)。      
14.報告会の結果を踏まえて、グループ内討論、全体討論を経て報告書の改訂を行う。
15.最終レポート試験の作成・提出。

コロナ感染拡大防止のため、本学における「教育(講義・演習と実験・実習)」の活動レベルが2以上の場合は(2を含む)、原則としてICTを使った遠隔授業で実施します。
履修条件・関連する科目
このテーマに興味があり、生命の仕組みを化学の言葉で知りたいと思う人。 高校で化学関連科目を履修した経験があることが望ましいが、必須条件ではない。
成績評価の方法と基準
授業への積極的参加(質問等)(30%),口頭発表(理解しやすい発表・資料が作成できているか等)(30%),中間・最終レポート(40%)で評価する。履修取り下げの際は届を提出する。中間及び最終レポート未提出の場合、評価は「F」とする。
教科書・テキスト
「生命をみる‐分子と生命の化学」フィリップ・ボール 著 赤木昭夫訳(産業図書)
参考書
必要に応じて授業で示す。
注意事項
最初の導入部をのぞいて、教員とTAはテーマ設定以降の問題点の発掘とその解決法の提案について助言は行うが、学生諸君の積極的かつ主体的な調査、考察、プレゼンテーションソフトを活用した説得力ある発表と報告書作成が重要である。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
Courses designed to develop students' capabilities in the basic disciplines of reading, writing, and speaking through wide-ranging intellectual training and to help students learn both how to pursue truth and how interesting such an activity can be.

生命現象は神秘ではなく、物理と化学の言葉だけで説明できる。これは、波動方程式で有名な量子力学の父と言われたシュレディンガーの名著「生命とは何か?」(1944年)の中の一節です。化学者の側から見れば、生命現象はすべて、化学反応からなりたっているとも言えます。本セミナーでとりあげる「生命を分子でみる」では、分子に焦点をあて、生命の仕組みを化学の言葉で理解することを目標とします。中学、高校レベルの化学や生物の知識があれば大丈夫です。