学部・大学院区分学部
時間割コード0021211
科目区分理系基礎科目
科目名 【日本語】物理学基礎Ⅱ
科目名 【英語】Fundamentals of Physics II
主担当教員 【日本語】中村 光廣
主担当教員 【英語】NAKAMURA Mituhiro
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 月曜日 2時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,自然科学系分野の学問体系を認識するとともに,自主的判断能力を培うことが目的である。
物理は現代社会を支える基礎科学の一つである。この授業では量子論の成立より前に確立された学問としての傑作:電磁気を講義する。電磁気現象はスマホはじめ身近なところでお目にかかる現象であり、現在社会を理解し発展させてゆく上で不可欠な素養といえよう。授業は、直感的かつ定量的な理解を目指し、学部進学後、各自の専門の学習・研究に道具として電磁気を使用してゆく際に羅針盤となる様な素養の獲得を目指してもらう。
授業の構成
演示実験を中心に、なるべく電磁気現象を直感的に理解できるように講義する予定。
授業は毎回レジュメを配布し、それを軸に進めてゆく。

2017年度の例
1 静電場:クーロンの法則
2 場・電気力線:ガウスの法則
3 コンデンサー、
4 電流:導体・半導体・絶縁体
5 直流回路
6 静磁場、磁性
7 電流と磁場:ビオサバール、アンペールの法則
8 磁場中での電気を持った粒子の運動:ローレンツ力
9 電磁誘導:ファラデーの法則、変位電流
10 電磁波の発生:ヘルツの実験
11 マックスウェルの方程式
12 光の性質
13 相対性理論入門(特殊&一般):大学の教養として
履修条件・関連する科目
高校で物理を履修していることは前提としない。また物理学基礎Iを履修していることも前提としない。
成績評価の方法と基準
出席レポートと宿題で評価する。毎回授業中に答えてもらうレポート課題を授業の最後に提出してもらい出席を確認する。また毎時間翌週提出の宿題を出し、その内容で成績を評価する。
教科書・テキスト
基本毎回配布するレジュメを使用して授業を進めるので、特に教科書は指定しない。
参考書
「第五版 基礎物理学」 原康夫著 学術図書出版
「川勝先生の物理授業 下巻 電磁気・原子物理編」 川勝博著  海鳴社
「電磁気学がわかる 時間変化する電磁場の世界」田原真人著 ファーストブック 技術評論社
注意事項
実験を中心とした授業で、高圧電源、強磁場を使用し、演示実験の際に学生諸君の協力をお願いすることもあるので、ペースメーカーなどの医療機器を常用している者や電磁波過敏症ほか身体的な不安を持つ者は事前に担当教員に相談してください。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
Physics is one of the fundamental sciences indispensable for modern society. In this class, a masterpiece as a discipline established before the establishment of quantum theory: electromagnetism will be treated. Electromagnetic phenomena are the phenomena that can be seen in smartphones and other familiar places, and can be said to be indispensable in understanding and developing society at present. In class, demonstration experiments are often used to achieve intuitive and quantitative understanding. Students will be requested to acquire knowledge that will be used as a compass when using electromagnetism as a tool for their own specialized learning and research.