学部・大学院区分学部
時間割コード0021115
科目区分文系教養科目
科目名 【日本語】教育と発達の心理
科目名 【英語】Education and Developmental Psychology
主担当教員 【日本語】五十嵐 祐
主担当教員 【英語】IGARASHI Tasuku
単位数2
開講期・開講時間帯Ⅱ 月曜日 1時限


本授業の目的およびねらい
本授業科目は,人文・社会科学系分野の諸現象について,それらの諸現象を学際的,総合的に分析,把握する能力を育むとともに,他の学問分野との関連性について理解することが目的である。
この授業では、社会心理学的なものの見方・考え方を学ぶことで、人間の教育・発達にまつわる社会的な側面の重要性を理解することを目的とする。また、実証的な研究知見にもとづいて、社会心理学的なものの見方・考え方を理解するための土台を作り上げることを目標とする。
授業の構成
前半は、「個人は集団の中でどのようにふるまうのか」について考えていきます。特に、個人の行動が集団場面と個人場面でどのように異なるのかに焦点を当て、解説していきます。後半は、「個人はどのように自己や他者を認知しているのか」について考えていきます。特に、ものごとに対する思いこみが生起するメカニズムや、ものごとの原因を推測するメカニズムに焦点を当て、解説していきます。授業では、私たちの身の回りで起こる日常的な出来事を例に取り上げ、解説していきます。具体的には、以下の内容を扱う予定です。
1 イントロダクション 社会心理学の学問的位置づけ
2 社会的影響(1) 同調行動
3 社会的影響(2) 権威への服従
4 社会的影響(3) 社会的証明
5 集団間関係(1) 葛藤解決
6 集団間関係(2) 社会的ジレンマ
7 他者とのかかわり 援助行動
8 集団内関係 集団意思決定
9 文化(1) 信頼と安心
10 文化(2) 社会的知覚
11 公正感 社会的公正
12 認知的集団 社会的アイデンティティ
13 集団パフォーマンス 社会的促進・手抜き
14 社会的ネットワーク 小さな世界
15 まとめ
履修条件・関連する科目
なし
成績評価の方法と基準
小レポート(50%)、期末のレポート試験(50%)。授業時間外の学習活動(研究参加、研究会出席、レポート提出など)も成績に加点する(最大10%)。『全学教育科目の履修の手引き』を参照。また、履修取り下げ制度を採用する。
教科書・テキスト
使用しない。資料をオンラインで配布する。
参考書
亀田達也・村田光二 (2010). 複雑さに挑む社会心理学 -- 適応エージェントとしての人間(改訂版) 有斐閣
遠藤由美・池上知子 (2008). グラフィック社会心理学(第2版) サイエンス社
注意事項
・講義ビデオと資料はNUCTでオンデマンド配信を行います。
・毎回の授業では、小レポート課題が出されます。
・授業時間外の実験や調査への積極的な参加を期待します(いずれも成績評価において加点対象となります)。心理学の研究手法について理解を深めるには、先行研究で得られた知見に触れるだけでなく、実際の実験や調査に参加することが大きな意味を持つためです。
本授業に関する参照Webページ
担当教員からのメッセージ
The aims of this course are to describe basic psychological theories about the topics covered and to have you understand the nature of human beings in society and apply these theories to your own personal experiences.