2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190034501

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
英語(中級)
●主担当教員名
長畑 明利

●単位数
1単位

●開講時期
Ⅲ期
木・5
●対象学部
全学部(単位補充)



●本授業の目的およびねらい

本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるエッセイの構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語表現を多く習得する。

●履修条件あるいは関連する科目等

学習に対する意欲。向上心。基礎的な文法力。社会的関心。「英語(基礎)」の単位を取得していることを前提として授業を行う。

●授業内容

・ニュース記事を読んで、英語の読解力を養うとともに、英文エッセイの書き方を学び、実践する。基礎的な文法事項・構文等を確認し、語彙を増やす。
・授業は原則的に教科書に従って進める。時間的余裕があれば、英語による発表を行い、英字新聞の見出しの読み方も学ぶ。ときに小テストあり。
・英語及びアメリカを中心とする英語圏文化についての一般常識も適宜習得してもらう。学期中に1、2曲英語の(古い)歌も歌ってみる。
・記事のトピックは次の通り。章の数が多いので、取捨選択する。

​Unit 1:日本は人口統計学的スイート・スポット
Unit 2:パキスタンで学校危機
Unit 3:検閲に抗し、勇気を示す本屋が繁盛
Unit 4:幸福になるよりも「幸福になる方法」の講義を受ける方が簡単か?学生殺到
Unit 5:「米国第一」経済の問題点
Unit 6:パラグアイ ネイティブ言語を初めて誇りに思う
Unit 7:銃規制の実行を求めて数千人が教室から街頭行進へ
Unit 8:土俵と女性を巡る論争が再熱・ほか
Unit 9:AIを人に優しくさせる方法
Unit10:米映画界でのセクハラ抗議問題
Unit11:収拾が付かない多言語国家・ほか
Unit12:宇宙を身近なものにした巨星
Unit13:ゴッホの日本熱
Unit14:危機状態のモルディブにインドと中国が触手を伸ばすか?
Unit15:チートスの激辛味が食べられずに魚ばかりで喪失感を味わう
​以下略(https://text.asahipress.com/english/detail.php?id=1590 を参照のこと)。

●成績評価の方法

「ぎゅっとe」20%、授業点30%、期末試験50%、積極性(ボーナス)の予定。基礎的な文法力を単位取得の条件とする。

●教科書

高橋優身 /伊藤典子 /Powell・Richard『English through the News Media -2019 Editon-』(『ニュースメディアの英語』)(朝日出版社)ISBN: 978-4-255-15640-8

●参考書

ジェイムズ・H・M・ウェブ『日本人に共通する英語のミス151』(増補改訂版)(ジャパンタイムズ)。マーク・ピーターセン『日本人の英語』(岩波新書)。ケリー伊藤『英語ロジカル・ライティング講座』(研究社)。その他必要があれば、授業HPにて、また、授業中に教室で紹介する。

●注意事項

対面授業に加え、課外学習として、英語(中級)用「ぎゅっとe」リーディングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

(注意事項続き)
・課外学習の説明資料は、アカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。
・遅刻2回で欠席1回分とみなす。また、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。
・私語、睡眠禁止。ケータイも禁止を原則とするが、授業内容に関連してネットにアクセスしてもらうこともある。
・作文における「剽窃」、定期テストのカンニングは成績不可。期限後の提出物提出は評価 1/2。
・授業HPに連絡事項を掲載するので、毎週最新の情報を確認すること。なお、シラバスとHPとで内容が矛盾する場合は、HPのほうに従うこと。

(アドヴァイス)
・語学学習で大事なことはまず意欲。英語の力を伸ばすのだという意欲がないと、なかなか成果があがらない。また、語学学習の効果はしばらく経ってから現れることが多い、継続して学習してほしい。
・eラーニングは自分のために行うのだということを肝に銘じて取り組んでほしい。
・英語で書かれた文章は学術論文もしくは論説文に限られるわけではない。学術的英文・論説文以外の種類の英文をも、広く、ときにはじっくりと、文法事項や文の構造を確認しながら読むことで、英語という言語とその背景についての理解を深めることが可能となる。
・ネットでビデオも見るとよい。おすすめヴィデオ(その1)→ "Evelyn Glennie Shows How to Listen"。(その2)→ "My Wish: Once upon a School"。


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