2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190034301

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
英語(上級リーディング)1
●主担当教員名
杉浦 正利

●単位数
1単位

●開講時期
Ⅲ期
木・3
●対象学部




●本授業の目的およびねらい

AEB、AEI、及びeラーニングによって培った英語の読解力を用いて、さらに高いレベルの、また多様な英文の読解を行うとともに、現代社会における英語文化についての深い教養を養う授業。文学部学生を対象に開講する。

●履修条件あるいは関連する科目等

なし

●授業内容

 Steven Pinkerによる文体論であるThe Sense of Style を読む。
 本書は、2014年に出版されて以来、英語文化圏で高い評価を得ている。母語である話し言葉は人は誰でも使えるようになる。しかし、書き言葉は自然には習得されない。たとえそれが母語であっても。「読み・書き・そろばん」には教育・トレーニングが必要である。英語文化圏での知的活動の根本をなす「読み・書き」において何が大切なのか、どのような教養を身につけることが必要なのか、豊富な具体例とともに、明晰で説得力のある文体論が展開される。
 授業では、本書を毎回およそ20ページずつ読み進み、ペーパーバック一冊を学期中にすべて読む。英文和訳をするのではなく、毎回、10問の内容理解に関する質問を用意するので、その質問に対する答えを本文中から探し、内容を十分に理解した上で解答するという学習活動を行う。本書を読み通すことにより、英語文化圏において教養ある知識人が「読み・書き」に関しどのような教養を備えているかを会得することができるはずである。
 毎回、読解の前に、本文中の重要表現を取り上げ説明するとともに、翌週、重要表現に関する小テストを行う。
 また、授業での精読に加え、課外学習として多読を行う。名古屋大学図書館に収録されている多読用の英語教材のなかから自分の知的好奇心と英語のレベルに合うものを自分で選んで読み、簡潔なブックレポートを書いて提出してもらう。原則として一週間に一冊を読むペースで進める。


●成績評価の方法

授業参加度(課外学習も含む)・小テスト・期末試験の三つの観点から総合的に評価する。ただし、期末試験を欠席した場合は成績評価は「欠席」とする。

●教科書

Steven Pinker
The Sense of Style: The Thinking Person’s Guide to Writing in the 21st Century
Penguin 978-0-2419-5771-4

●参考書

William Strunk Jr., Richard De A'Morelli
The Elements of Style
Spectrum Ink

●注意事項

5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。

●本授業に関する参照Webページ

https://www.ted.com/speakers/steven_pinker

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)




時間割一覧へ戻る