●本授業の目的およびねらい
第II期(1年後期)においても,同一の教科書を用いて2名の教員が連携して講義を行う形式をとるが,学習効果を高めるために,教員毎に文法理解とスペイン語の音に慣れること,講読と応用練習といった,ある程度の役割分担を設ける。文法は2つの主要な過去時制,完了形,過去分詞と現在分詞および分詞構文,といった内容が含まれる。これらの文法事項を理解しながら,ヒアリング能力を高め,言語表現力へとつなげていく。
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●履修条件あるいは関連する科目等
1年生の初級クラスには,S1クラスとS2クラスがある。自分がどちらのクラスであるかをよく確認の上,受講すること。
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●授業内容
スペイン語3・4 第II期(1年後期)においても,同一の教材を用いて,スペイン語3とスペイン語4両科目2名の教員が連繋し集中的に講義を行う形式をとるが,学習効果を高めるために,担当教員やTAが日本人であるか母語話者であるかといった条件に応じ,クラス毎に文法と説明,あるいは講読と応用練習といった,ある程度の役割分担を設ける。 第II期では動詞の語形変化の学習を過去や未来時制へ発展させ,分詞構文などさらに進んだ文の構造を学ぶ。 主要な学習内容は以下の通りである。
第9課 再帰動詞 比較級と最上級,同等比較 義務の表現 前置格人称代名詞 第10課 過去分詞 現在完了 現在分詞 siを使った現実の条件文 第11課 単純過去(点過去) 第12課 未完了過去(線過去) 関係詞 seを使った受動文 一般人称表現 *第12課の終了をめどに中間テストを実施する。 第13課 未来 過去未来 完了(過去完了,未来完了,過去未来完了) 不定語(2) 第14課 接続法現在 不定詞 第15課 命令法 接続法過去 仮定文 事実と異なるたとえの表現
授業各回には予習が必須である。また各課の最後にある練習問題は授業時に答え合わせを行うので,適宜事前にやっておくこと。
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●成績評価の方法
1)原則として,欠席が3回を超えないこと(以下3点の前提条件)。 2)中間テスト:40% 3)期末試験:50% 他小テスト等を行う場合あり。 4)平常点(授業時の課題・宿題等):10%
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●教科書
水戸博之,西村秀人,渡辺有美「初級スペイン語教本 エクセレンテ!!(改訂版)」(朝日出版社,2015年1月初版) ISBN 978-4-255-55071-8 C1087)
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●参考書
西和辞典
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●注意事項
教養教育院前の掲示などの連絡に注意すること。
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●本授業に関する参照Webページ
http://spanish.ilas.nagoya-u.ac.jp/
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
<スペイン語学習を発展・活用させるために:参考書・検定試験> ここでは一般的な事典と検定試験を紹介します。学習書・文法書・文学・歴史・ 政治・経済・社会・音楽・サッカー・新聞・放送など各分野の詳細や,他の資格試験につ いては,遠慮なく私たち教員にお尋ねください。 *『新版 ラテンアメリカを知る事典』(平凡社 2013年) 百科事典の体裁をとっており,やや専門的な記述もあるが,各地域のスペシャリストが 分担して執筆しており,読者それぞれの興味に応じた引き方,読み方ができる。 *検定試験 「西検」として知られるスペイン語技能検定試験は文部科学省の認定を受けており,この 試験によって取得した資格は公認スペイン語能力としてあらゆる場で通用する。 西検は1級から6級に分かれており,6級なら1年終了程度で充分受験可能である。教 科書のApendiceまで進めば文法的には4級まで対応できるであろう。 試験は,年2回,6-7月と11-12月に行われる。本学生協南部書籍店で申し込みができ名古屋 でも受験が可能である。資格を身につけたい人はもちろん腕だめしがしたいという人も気 軽に受けてみてはいかがだろう。 DELE の名称で知られる「外国語としてのスペイン語検定試験」はスペイン文部省の認定するスペイン語能力試験で,日本ではセルバンテス文化センターが行ってお り,5月と11月に試験があり,名古屋でも受験可能である。国際的な信頼性は高いが,費用面も考えてどちらがいいか考えてみてほしい。
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