●本授業の目的およびねらい
リスニングとスピーキングを主としたコミュニケーションの能力を高める授業。日常会話、さらにはディスカッションやプレゼンテーションのための基礎力を養成する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
学習に対する意欲。向上心。基礎的な文法力。社会的関心。
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●授業内容
現代社会の新しい動向に注目して書かれた比較的平易な英文を読み、それらについて自分の意見を英語で(口頭および文書で)表明する練習をする。授業は原則として英語で行う。口頭での意見表明(発表)は原則的にグループワークまたはペアワークの形で行うが、学期中に1度か2度、全員の前でも発表をしてもらう。毎回の授業は次のような形で行う予定。
・授業は教科書に従って行う。受講者は教科書の指定された英文について意見を言う準備をした上で授業に臨む。 ・授業では最初に英文の内容理解を行い、次に、少人数のグループあるいはペアに分かれ、その日のトピック/文章について、自分の意見を言う(発表をする)。 ・意見は単なる内容の報告にとどまらず、根拠に基づく、自分なりの考えを展開するものであることが期待される。文章に示される見解に対する反論、そこに示された事柄の別の文脈における例の紹介などが望ましい。 ・発表のために各自前もって原稿を用意し、それを暗記して話す。あるいは、原稿をちらりちらりと見ながら話す。原稿を棒読みしてはいけない。原稿はコピペしないこと。 ・発表の後、質疑応答を行う。また、原稿の内容をエッセイにした英文を授業終了時に提出してもらう(受講者の人数にもよるが、学期中に1度か2度)。 ・最後に、2名程度の学生(あらかじめ指定しておく)が全員の前で発表を行い、教員およびクラスメートからの質問を受ける。この場合発表者は原稿を見てはいけない。質疑は特に重要である。発表者以外は全員質問(あるいはコメント)の負債を抱えていることにし、1回質問(あるいはコメント)すると負債が解消することにする。それ以上の質問・コメントに対してはボーナス点を与える。 ・英語及びアメリカを中心とする英語圏の文化や社会についての一般常識も習得してもらう。その一環として学期中に1、2曲を(古い)歌も歌いたい。
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●成績評価の方法
「ぎゅっとe」20%、検定試験30%、授業点(発表、エッセイ、小テストを含む)20%、定期試験30%、積極性(ボーナス)の予定。基礎的な文法力を単位取得の条件とする。
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●教科書
宮本文(編著)『15 Topics for Tomorrow’s World/世界の未来を占う最重要トピック15』(松柏堂)ISBN 978-4-88198-741-4
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●参考書
ジェイムズ・H・M・ウェブ『日本人に共通する英語のミス151』(増補改訂版)(ジャパンタイムズ)。マーク・ピーターセン『日本人の英語』(岩波新書)。ケリー伊藤『英語ロジカル・ライティング講座』(研究社)。その他必要があれば、授業HPにて、また、授業中に教室で紹介する。
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として、英語(コミュニケーション)用「ぎゅっとe」リスニングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。また、TOEFLITPの成績(Listening、Structure)の評価を30%とする。5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
(注意事項続き) ・課外学習の説明資料は、アカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。 ・遅刻2回で欠席1回分とみなす。また、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。 ・私語、睡眠禁止。ケータイも禁止を原則とするが、授業内容に関連してネットにアクセスしてもらうこともある。 ・小テスト、定期テストでのカンニングは成績不可。期限後の提出物提出は評価 1/2。 ・授業HPで最新情報を確認のこと。なお、シラバスとHPとで内容が矛盾する場合は、HPのほうに従うこと。
(アドヴァイス) ・語学学習で大事なことはまず意欲。英語の力を伸ばすのだという意欲がないと、なかなか成果があがらない。 ・語学学習の効果はしばらく経ってから現れるもの。学習への意欲を失うことなく、継続して学習していってほしい。 ・発表だけでなく、英語の力を高めるために、ネットでいろいろなスタイルの発表もしくはトークを見てみるとよい。おすすめサイトのひとつは TED。字幕もあるが、日本語ではなく、英語字幕を使うのがよい。ただし、字幕を見る場合も、一度は字幕なしで見ることが必須。おすすめヴィデオ(その1)→ "Evelyn Glennie Shows How to Listen" 。(その2)→ "My Wish: Once upon a School"。 ・eラーニングは自分のために行うのだということを肝に銘じて取り組むこと。また、そこで学んだ表現を教室での自分の発表で積極的に使ってほしい。
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