2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190022321

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
英語(コミュニケーション)
●主担当教員名
山本 幸一

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
火・3
●対象学部




●本授業の目的およびねらい

リスニングとスピーキングを主としたコミュニケーションの能力を高める授業。日常会話、さらにはディスカッションやプレゼンテーションのための基礎力を養成する。

●履修条件あるいは関連する科目等

特になし。

●授業内容

教科書の課に沿って、リスニングとスピーキングに重点を置き、本文のリスニングおよび内容理解、スピーチの演習を進める。教科書の指定された該当部分を、必ず予習・復習すること。また、各種の音源のリスニングにも挑戦する。
1. 「言語の本質は音声である」。英語の正確な理解のためにも、内容を追うだけでなく、音声の習熟が重要であり、音声的なバックボーンの養成を目指す。「発音の仕方の習得」、「音の崩れ(connected speech)」についての基礎的知識を身につける。
2. 「水面下でのライティングの練習」が、スピーキングでの発表能力の向上にも有効であることを銘記したい。
3.「ライティング(スピーキング)は技能であり、学習が必要である」。プレゼンテーションの原稿として精密に論を組み立てる必要がある。

●成績評価の方法

対面授業(50%)では、およそ次の割合で評価する。毎回の出席・授業への貢献度(15%)中間考査(15%) 考査(20%)。これに課外学習とTOEFL-ITPの評価(50%)を加える。下記の注意事項を参照。

●教科書

CNN Student News (3), 関戸冬彦, 小暮正人, Jake Arnold, Ken Ikeda
朝日出版社, 2013. ISBN978-4-255-15568-5 C1082

●参考書

英和、和英、英英辞典(毎回、持参すること)。 DVD、CDによる英語の視聴。

●注意事項

対面授業に加え、課外学習として、英語(コミュニケーション)用「ぎゅっとe」リスニングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。また、TOEFLITPの成績(Listening、Structure)の評価を30%とする。5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

課外学習の説明資料は、アカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。
TOEFL iBT(2016)の結果を見ると、アジアの約30カ国の中で、日本人の英語力の平均は下から4番目で、スピーキングについては一番低いと報告されている。この状況の背後の原因としてリスニング力があるとも考えられる。第1に、母語習得について「沈黙期(silent period)」の後、赤ん坊が突然に話し始める「言語の爆発的獲得期」があるという報告があり、外国語学習においても、アウトプットには、音声を通したintakeが必要と考えられる。第2に、母語干渉の問題があり、アウトプットの前に正しい英語の多量インプットが必要である。「さあ話せ、と要求したところで、頭に英語が入っていないのにどうして話せるのか。まず、英語を豊かに与えよ」第3に、スピーキングに自信がないのは、相手の言うことが聞き取れないことが大きな原因と考えられる。「ある程度力がつくと自分の貯えた単語で何とか意思表示ができるようになる。ところが、相手の支配下におかれる『聴く』方は、まったく相手の出方次第ということになる」。スピーキングのためにもリスニング力をつけたい。
また、音声学の初歩である「発音の仕方・音声変化・アクセント」について明示的な解説と演習がリスニング上達に必要。「発音」については、破裂音、摩擦音、破擦音、鼻音、側音について、「音声変化」については、連結、同化、脱落、tの弾音化について学習を行う。


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