2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190022228

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
ロシア語3
●主担当教員名
佐藤 規祥

●単位数
1.5単位

●開講時期
Ⅱ期
火・2
●対象学部
情(自然・コン)・理・医・農R1



●本授業の目的およびねらい

ロシア語を初めて学ぶ受講生を対象に、一貫した授業計画に基づいてロシア語に関する基礎知識と運用力を養成する科目である。「読む」「書く」「聞く」「話す」の四技能をバランスよく総合的に身につけることを目指す。また、ロシア語世界が身近になるよう、視聴覚メディアなどを通じて文化・風俗・歴史・社会事情等についても学び、国際的視野を涵養する一歩とする。目標は「ロシア語に親しむ」である。

●履修条件あるいは関連する科目等

ロシア語4とともに履修すること。

●授業内容

この授業では、まずロシア語の基礎的な文法事項を習得し続ける。授業テーマは以下である。

1.運動の動詞(1):定動詞と不定動詞
2.動詞の体(1):完了体と不完了体の基本的用法
3.動詞の体(2):接頭辞による動詞派生と動詞の体の関係
4.与格を用いた特殊な表現:「私はーが好きだ」の構文等
5.仮定法:条件文と仮定法(1)
6.関係代名詞
7.不完了体副動詞
8.形動詞(能動形動詞現在形):形態と用法
9.形動詞:被動形動詞現在形
10.被動形動詞の過去短語尾形

 テキストを終わった後は、テキストで習得した文法事項を復習しながら、実際に使えるロシア語を身につけることを目指して、受講生それぞれの聴解力・表現力を高めて行く。授業テーマは以下である。

 11.「大学はどこですか」(場所・道などを説明する)
 12.「雨が降っています」(天気・状態などを説明する)
 13.「お店で」(物などを説明する)
 14.「明日の予定は」 (予定について質問する、人を誘う)
 15.「あなたは別荘をもっていますか」(住まい・趣味などを質問する)

●成績評価の方法

平常点および試験の成績により評価する。授業への参加度、授業出欠などにより判断する。

●教科書

佐々木照央『速修ロシア語』白水社、プリント配布。

●参考書

参考書は授業中に指示する。露和辞典は、『小学館プログレッシブロシア語辞典』、『博友社ロシア語辞典』、『岩波ロシア語辞典』、『研究社露和辞典』の内から一冊を購入すること。

●注意事項

露和辞典を必ず持参すること。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

 大学生になったことを実感することの一つに新しい外国語を学ぶことがあるのではない
でしょうか。新鮮なこの思いも時が経つにつれて次第に重荷になる人が多いようですが、
そうならないためにも腰を落ち着けてじっくりと語学を学んで行くことが必要です。
 以下ではロシア語を学ぶ際に必要となる辞書について書いてみましょう。
 ロシア語は語形が複雑に変化しますので、語の形を辞書で引いてもそのままの形では辞
書に出ていないことが多いのです。初学者はこれで嫌になるかも知れません。従って、文
法が少し分かりかけた段階で辞書を使えばよいでしょう。
(1)『小学館プログレッシブロシア語辞典』(小学館):この辞典は数年前に刊行された最新の露和辞典です。収録語彙数は6万語あり、初級や中級者にとって充分あり安心できます。和露の語彙も1万語付け加えられています。初学者向けに発音表記に仮名も付し配慮されてもいます。コンパクトなサイズですので文字が細かいけれど、持ち運びには楽です。
(2)『岩波ロシア語辞典』(岩波書店):この辞典は前記の辞典より語彙数は少なく、
13万語ぐらいのものです。しかし研究社の辞典より後に出版されたこともあり、比較的
新しい語彙が載っています。また研究社の辞書とほぼ同じ大きさにも拘わらず、語数が少
ないだけに辞書が見やすくなっています。勿論、文法的な項目や例文等もしっかりしてい
ますし、何よりも全体的に洗練されています。
 初級者にも引きやすく、しかも学問的にもしっかりした辞書には次のものがあります:
(3)『博友社ロシア語辞典』(博友社):この辞書は改訂版が出て新しくなりました。
辞書の語彙数は6万語ぐらいです。この数は初級・中級者に丁度良い語彙数ですし、例文
も初級の人にはわかりやすいものです。また簡単な和露語彙集が付いていますし、各単語
に発音記号が表記されています。
(4)『研究社露和辞典』(研究社):この辞典は語彙数26万語と我が国最大の辞書で
す。語彙数だけでなく文法事項や例文・用例、慣用的表現などが豊富に載せられており、
これ一冊あれば他のロシア語の辞典は必要ないほどのものです。


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