●本授業の目的およびねらい
本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるパラグラフの構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語表現を多く習得する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
学習に対する意欲。向上心。基礎的な文法力。
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●授業内容
・英文を読んで読解力を養うとともに、パラグラフの書き方を学び、実践する。基礎的な文法事項、構文等を確認するとともに、語彙を増やすことを目指す。 ・授業は原則的に教科書に従って進める。練習問題に取り組むとともに、英文の一部を和訳してもらう。ときに語彙テスト等あり。 ・時間が許せば、授業の最初に英語の発表をしてもらう。また、英字新聞の見出しの読み方を覚える。 ・学期中に1、2曲英語の(古い)歌も歌いたい。 ・教科書の内容は次の通り。 1 Self-cleaning clothes 2 Wet-dog physics 3 Hot technology 4 Elephant songs 5 The origin of mummies 6 Tracing a gem’s origins 7 Costs of missing sleep 8 Lasers of a feather 9 Paralyzed rats walk again 10 Threatened coral get fishy rescue 11 Mammals feel the heat 12 Sugar-pill medicine 13 Food web woes 14 Climate coolers 15 Seeing red means danger ahead
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●成績評価の方法
「ぎゅっとe」20%、授業点(発表、作文などを含む)30%、定期試験50%、積極性(ボーナス)の予定。基礎的な文法力を単位取得の条件とする。
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●教科書
野﨑嘉信、松本和子、Kevin Cleary『Science Explorer』(『Science News』やさしい科学英語リーディング演習)(南雲堂)ISBN: 9784523177579
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●参考書
ジェイムズ・H・M・ウェブ『日本人に共通する英語のミス151』(増補改訂版)(ジャパンタイムズ)。マーク・ピーターセン『日本人の英語』(岩波新書)。ケリー伊藤『英語ロジカル・ライティング講座』(研究社)。その他必要があれば、授業HPにて、また、授業中に教室で紹介する。
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として、英語(基礎)用「ぎゅっとe」リーディング・リスニング(Aコース、PreAコース以外)、「Listen to Me」(Aコース、PreAコース)を課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
(注意事項続き) ・初回の授業を欠席した場合は、課外学習の説明資料をアカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。 ・遅刻2回で欠席1回分とみなす。また、30分以上の遅刻は欠席扱いとする。 ・私語、ケータイ、睡眠禁止。必要に応じてネットにアクセスしてもらう場合がある。 ・作文における「剽窃」、定期テストのカンニングは成績不可。期限後の提出物提出は評価 1/2。
(アドヴァイス) ・語学学習で大事なことはまず意欲。英語の力を伸ばすのだという意欲をもって勉強しよう。 ・語学学習の効果はしばらく経ってから現れるもの。 ・eラーニングは自分のために行うのだということを肝に銘じて取り組もう。 ・ネット上の新聞やニュースサイト、あるいは、NHK の語学番組など、何か一つを選んで継続して勉強するとよい。 ・ネットでいろいろなスタイルの発表もしくはトークを見るとよい。おすすめサイトのひとつは TED。字幕もあるが、日本語ではなく、英語字幕を使うのがよい。ただし、字幕を見る場合も、一度は字幕なしで見ることが必須。おすすめヴィデオ(その1)→ "Evelyn Glennie Shows How to Listen"。(その2)→ "My Wish: Once upon a School"。
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