2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190012428

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
英語(基礎)
●主担当教員名
山本 幸一

●単位数
1単位

●開講時期
Ⅰ期
火・4
●対象学部
工(物工・マテ・エネ)



●本授業の目的およびねらい

本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるパラグラフの構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語表現を多く習得する。

●履修条件あるいは関連する科目等

特になし。

●授業内容

研究拠点大学の学生に相応しい英語を使える基礎能力を身につけるため、正確な読みと作成した原稿を基にしたプレゼンテーションを行う。教科書の課に沿って、本文のリスニングでの大意把握、テキストの精読を行う。教科書の指定された該当部分を、必ず予習・復習すること。次の点を銘記して欲しい。
1. 「言語の本質は音声である」。日本人の言語認識は視覚中心であり、日本語は音声的に平易な言語である、他方、言語の本質は音声であり、日本人の外国語習得には音声の困難が付きまとう。また、英語の正確な理解のためにも、視覚で英文を追うだけでなく、音声の習熟が重要であるため、音声的なバックボーンの養成を目指す。
2. 「ライティングは建築である」。日本語の文章は、設計図の不明なものが多く、「何が言いたいのか分からない」文章になりがちである。従って、原稿作成、プレゼンテーションを通して、考えを整理して構築し提示する文章構成技術の習得を目指す。

●成績評価の方法

対面授業(80%)では、およそ次の割合で評価する。授業への貢献度・課題提出(25%)中間考査(25%) 考査(30%)。課外学習の評価(20%)については、下記の注意事項を参照。

●教科書

CNN Student News (2), 関戸冬彦, 小暮正人, Jake Arnold, Ken Ikeda
朝日出版社, 2014. ISBN978-4-255-15545-6 C1082

●参考書

英和、和英、英英辞典(毎回、持参すること)。DVD、CDによる英語の視聴。

●注意事項

対面授業に加え、課外学習として、英語(基礎)用「ぎゅっとe」リーディング・リスニング(Aコース、PreAコース以外)、「Listen to Me」(Aコース、PreAコース)を課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

初回の授業を欠席した場合は、課外学習の説明資料をアカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。

英語の学習には二面が欠かせない。「学習(learning)」と「訓練(training)」である。「読む」「書く」「文法」を通した、言語への「意識化(consciousness raising)」、そして、活用できる「技能(skill)」にするための音声活動による文法知識の「自動化(automatization)」である。また、授業テキストは、意欲を喚起するため、動画とナチュラル・スピードの音声が利用できるものを使用している。実際の英語でのコミュニケーションの場を映像として臨場感をもって観察できることで学習意欲につなげたい。ナチュラル・スピードでの直聴直解を目標として、毎授業の始めはリスニングによる内容把握から始めている。繰り返し聞いても、聞き取れない部分については、ディクテーションによって聞き取れない原因について探り、1、音声認識、2、言語知識、3、スピード処理の3つのカテゴリーを基本にチェックして以降の学習に役立たせたい。


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