●本授業の目的およびねらい
テーマ:事故と災害の物理学 - 合理的に防ぐには 毎日のように交通事故など、また大きな地震、津波などの自然災害が報道されている。その原因を科学的に分析して、事故を防止する方法や防災・減災するための合理的な方法を検討する。防災のための設備(ハード)と、運用面(ソフト)の両面から検討したい。セミナーでは各自の興味あるテーマについてグループに分かれて調査、発表して互いに議論し理解を深める。議論を通じて主張の根拠を互いに吟味することが重要である。文献やインターネットによる調査,レポートのまとめかた,発表のしかたなど基本技法の修得をねらいとする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
高校時代の生物、物理、化学の履修・未履修に関係なく、本テーマに興味を持って主体的に参加できること。
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●授業内容
本基礎セミナーでは、学生自身が選んだ防災・減災に関する具体的なテーマについて、グループに分かれて調査し内容を発表する。その内容について皆で議論をする。週ごとに新たな調査結果を加えて中間発表し、皆で議論して次週までの目標を設定する。最終的にパワーポイントで発表し、レポートにまとめる。 テーマとして、例えば、 高齢者ドライバーによる交通事故を防ぐ方法はあるか、AIの活用も含む。 予想される南海、東海地震にどう備えるか、建物の耐震化と緊急地震速報など。 一般家屋の耐震基準の変遷、及び現状の基準で充分なのか。 津波対策の歴史、及び東日本津波の反省点と新たな対策。 防災・減災を促進するための政策や保険制度のありかたについて。
などが考えられますが、学生諸君からの提案を歓迎します。
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●成績評価の方法
題材に対する理解度、発表能力・内容、討論への参加等を総合的に判断する。 履修取り下げ制度を採用する。4回以上授業を欠席した場合は「欠席」とする。
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●教科書
なし
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●参考書
授業の中で適宜紹介する
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●注意事項
参加者全体で議論しながら授業を進めたいので、積極的に発言してほしい。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
これまでの大きな自然災害には防潮堤や堤防など、ハード面だけの防災では不充分であった。 ビッグ・データの活用などで、賢く逃げて減災する方法も考えてほしい。 議論の合間に、物理法則を理解するための簡単な机上実験も行う予定である。
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