●本授業の目的およびねらい
・本授業の目的およびねらい(280字以内) セミナーのテーマ:経済を題材とした討論とフォローアップの反復 本基礎セミナーBでは,主に経済を題材として,参加者間で討論を行う.そして,実施された討論内容を整理し,討論を通じて見えてきたことや学んだことを翌週に報告する.学生自身が討論題材を提供し,討論を運営することで,大学における研究に不可欠な能動的学習能力を育成する.
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし.但し,担当教員の専門が,公共経済学・地方財政学・地域経済学であることに留意して貰いたい.これらの分野に関心を持っている学生に適合したセミナーである.
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●授業内容
基本的に,個人単位の運営を想定している.討論は,「報告・討論の部」及び「フォローアップの部」から構成される. (1)「報告・討論の部」(授業1回につき,2ないし3報告を想定) 関心ある事象や問題について,討論題材を作ってもらう. 報告者は事象・問題の概要・背景及び具体的な討論題材をまとめたプリントを作成し,自らの意見を含めて報告する.その報告をうけて,セミナー参加者全員で討論する.そして,討論内容を受けて,翌週に向けて「フォローアップ」するべき点を整理する.「フォローアップ」対象は,討論を通じて理解できた点,見えてきた新たな論点,十分な対応ができなかった質問等である. (2)「フォローアップの部」(前週の報告者が担当) 討論中に出てきたコメントや意見をまとめた「討論実施報告」をレジュメとして提出する.「討論実施報告」には,「フォローアップ」対象を必ず含めること. (3)セミナー期間を通じて(1)(2)を反復するが,最初に取り上げた事象・問題を継続して扱い,理解を深めることが望ましい. 異なる事象・問題を取り上げる場合には,その理由の説明を求める. (4)討論とは別に,「話題提供」を実施する.新聞・雑誌・ネット等で取り上げられているトピックについて,気軽に意見交換を行うのが「話題提供」である.話題を提供する学生は,トピックとその背景や,自らの意見を記載した簡潔なレジュメを準備する.そして,参加者間で意見交換を行う. (5)授業当初は,平行して何らかのテキストを輪読する可能性がある.実施の有無とテキストについては,1回目の授業で学生と相談の上決定する.なお,想定している題材は,レポート・論文作成に関するテキスト,あるいは経済分野や社会科学全般に関する初歩的なテキストである.
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●成績評価の方法
(1)報告やフォローアップの質,(2)討論における発言回数と質,(3)平常(出席・授業態度)の3つを評価ポイントとして,総合評価する. なお,学期途中の履修取り下げについては,12月の最終のセミナー開始時間までに,担当教員の承認を得ること.
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●教科書
テキスト輪読を行う場合には,担当教員が第1回目に候補を幾つか提示し,決定する.
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●参考書
必要に応じて,授業中に紹介する.
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●注意事項
授業時間中の態度が悪い(不要・不急な私語や携帯電話使用等)学生,討論運営に非協力的学生,無断欠席をする学生については,大幅な減点あるいは単位認定拒否で対応する.
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
「話を聴く」だけではなく,「自分で考えをまとめて喋る」機会なので,積極的に討論に参加してもらいたい.また,他の学生の報告について,“関心がない”と無視するのではなく,真面目に考えて建設的コメントを提供して貰いたい.報告する学生は,“自己満足に浸るのではなく”,他の学生に感心を持って貰えるような報告を心懸けて貰いたい.
本基礎セミナーBの具体的実施内容については,1回目の授業において文書化されたものを配布する予定である.
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