2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190021506

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーB
●主担当教員名
中嶋 哲彦

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
月・5
●対象学部
文系・情(自然・コン)・理・農・工(化生・マテ・電情・機航)



●本授業の目的およびねらい

セミナーのテーマ:学力テストを分析する
 日本では、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、「学力低下」論や「ゆとり教育」批判論が盛んに展開された。そして、文部科学省は2007年から、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)を悉皆方式で実施している。これ以降、日本の学校は「学力フェティシズム」とでも言うべき状況に覆われ、「学力」向上一辺倒の競争主義・管理主義が強まり、学校教育を歪めている。国際的にもPISAやTIMMSなどの学力調査が行われている。このセミナーでは、それらを客観的に捉え直しながら、学力とは何かを考える。

●履修条件あるいは関連する科目等

本セミナーでは、参加者自身が文献読解等について主体的にレポートし、共同討議によって内容理解を深めていくほか、共通課題を設定してグループでの課題探求を行う。そのため、授業時間外での学習活動・打ち合わせの時間を確保すること。

●授業内容

(1) 学力及び学力テストに関する基本的な理解の獲得
(2) 文献・資料を用いた学力・学力テストの考察
(3) グループ研究とその成果の発表
(4) 研究ツールの利用方法の習得

●成績評価の方法

出欠やセミナーへの参加の積極性、レポート、課題研究発表など総合的な学習状況により判断する。学期途中で履修の取りやめを希望する場合は、文書により申し出ること。授業開始4週間経過後に取りやめた場合は、「F」と評価する。

●教科書

資料を配布する。

●参考書

・北野秋男『日米のテスト戦略―ハイステイクス・テスト導入の経緯と実態』風間書房、2011年 ・北野秋男『現代学力テスト批判―実態調査・思想・認識論からのアプローチ』東信堂、2018年 ・雑誌『教育』『人間と教育』掲載の諸論文

●注意事項

学力テストや学校教育をめぐる新聞記事やニュース、最新の研究成果等が出されている。常に関心を持ちながら情報をつかむ努力をしてほしい。

●本授業に関する参照Webページ

http://www.nier.go.jp/kaihatsu/zenkokugakuryoku.html http://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/index.html https://timssandpirls.bc.ed

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)




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