●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:遺伝子組換えについて考える 「遺伝子組換えでない」とか「遺伝子組み換え不分別」という食品表示を見たことがあるという人も多いと思います。「遺伝子組換え」という言葉からどんなイメージを抱きますか?明るい未来を想像する人もいれば、不安や嫌悪を感じる人もいると思いますが、実際に遺伝子組換えについてどのくらい理解しているでしょうか。本セミナーでは、遺伝子組換えの原理から最新技術について、実験、文献調査,討論,発表を行いつつ理解することを通して、遺伝子組換えを正しく恐れるリテラシーを身につけることを目指します。
|
●履修条件あるいは関連する科目等
高校で生物を選択していなくても、本セミナーのテーマに興味をもっていればよいです。
|
●授業内容
(1)ガイダンス、自己紹介、遺伝子組換えについての基礎講義
(2)遺伝子組換えのキーワードについて調査・プレゼンテーション
(3)遺伝子組換えに関する実験 遺伝子組換えについて体験を通して理解を深めるため、制限酵素による切断、DNAリガーゼによる結合、PCR法によるDNA増幅などの実験を行う。実験結果と考察をレポートにまとめる。
(4)遺伝子組換えの現状と未来について考える 遺伝子組換えの基本を理解した上で、この技術のメリット、デメリットについて調査・議論を行う。賛成・反対の立場に分かれて、遺伝子組換え技術の現状と未来について、調査結果をまとめてプレゼンテーションするとともに、レポートにまとめる。
|
●成績評価の方法
・履修取り下げ制度を採用し、4回以上授業を欠席した場合は「欠席」とします ・実験・討論への参加(40%)、プレゼンテーション(30%)、レポート(30%)で評価します
|
●教科書
・使用しません ・必要に応じて資料を配布します
|
●参考書
・科学の技法: 東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト, 東京大学出版会, ISBN: 9784130623186 ・基礎講義 遺伝子工学Ⅰ, 山岸明彦, 東京化学同人, ISBN:9784807909261 ・これら以外も適宜紹介します
|
●注意事項
無断欠席しないこと。
|
●本授業に関する参照Webページ
|
●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
遺伝子組換えというトピックの実験、文献調査、ディスカッション(討論)を通して、科学リテラシーとともに、自立的に問題解決できる能力を身につけるきっかけにして欲しいと思います。
|