2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190012408

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
佐藤 康紀

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
火・4
●対象学部
文・教・法・経



●本授業の目的およびねらい

セミナーのテーマ:民事法とその前提を考える
民法の入門書の講読を通じて,民事法の存在意義や前提となる社会についての考察を行う。文献を読み,内容の解釈,内容への賛否,内容自体の吟味等,様々なレベルで他者との議論を行うことを通じて,共通の「問い」を見つけ,それを言語化していく作業を行うことが,第一の目標である。そして,その「問い」の検証のために,文献調査・講読を行った上で,各々が成果を提示し,さらに議論を深めていくことが,第二の目標である。


●履修条件あるいは関連する科目等

特になし。比較的広い視野で書かれた文献を足掛かりとするから,狭い意味での法律学に関心が限定されることはないと思われる。

●授業内容

さしあたり、星野英一『民法のすすめ』(岩波書店、1998年)のうち、第4章「民法と市民社会」(または参加者の希望次第で第3章「民法と経済社会」)の講読を、各自の探求のためのきっかけにしたいと考えている。

初回に、各参加者の自己紹介及び進行の打ち合わせを行う。
以後は2つの段階を予定している。
I:上掲の教材を、一定の範囲ごとに、参加者による要約作業を叩き台にして読み進めていく(全員が事前に読んでくること)。要約の正確性を吟味しながら、内容に関する疑問点や調べてみたい事柄などを列挙・共有する作業を全員で行う。
II:Iの作業を通じて、上掲の教材のいわば外に出て参加者それぞれが探求したい主題を決める。その上で、レポートに向けた準備作業に時間を割く(例えばミニ中間報告を行い、報告のどういうところが面白く、どういうところに問題があるか、問題がある場合何をどうすればもっとよくなるか等につき全員で意見を出し合う)。
以上の成果を、最終的に各自A4・4枚程度のレポートにまとめて提出する。

●成績評価の方法

出席(60%),レポート(40%)
学期途中に履修を取り下げる場合,期間内に履修取り下げ届を提出しなければならない。

●教科書

星野英一『民法のすすめ』(岩波書店、1998年)が版元品切れ・重版未定という事情により、同書の一部(授業内容欄参照)をコピーして配布する。もちろん、意欲または関心がある学生には、古本屋などで入手して通読することを推奨する。

●参考書

必要に応じて適宜紹介または配布する。

●注意事項

各参加者の主体性が重要である。
やむを得ず欠席するときは事前に連絡すること。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)




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