●本授業の目的およびねらい
テーマ:生命医科学におけるデータサイエンス 現在、生命医科学の分野では未曽有のスケールのバイオメディカルデータが蓄積され、データを活用するためのリテラシーや解析スキルの重要性は益々高まっています。本セミナーでは、生命科学分野において、データを多角的視野から捉え解析・解釈するためのデータサイエンスに関する基本的な概念を学ぶとともに、実践的スキルの習得を目指します。併せて、文献検索の方法、英語文献の読み方、グループ内での共同作業を通じたコミュニケーションやプレゼンテーション技術等についても学習します。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特にありません。
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●授業内容
データサイエンスの入門テキスト(日本語)を輪読します。その中で、テキストで紹介された例題を通じて、統計解析ソフトウェア『R』の実行方法・結果の解釈について解説します。さらに、いくつかのグループに分かれて、特定の医学研究のトピックスから興味あるテーマを選択し、データがどのように収集、解析され、どういう結論が導かれているかを整理して、発表してもらいます。
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●成績評価の方法
出席、プレゼンテーション、授業への積極性などを総合的に評価します。
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●教科書
コース内で適宜紹介します。
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●参考書
コース内で適宜紹介します。
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●注意事項
特にありません。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
近年、ゲノム配列を高速に解析できる次世代シークエンサーや質量分析器などが誕生し、生命医科学分野の技術革新は急速に進んでいます。その中で、従来の病歴や診断、投薬、生検診断などの情報に加えて、個人のゲノムなどの多様な分子情報やCT、MRIなどの画像情報、さらにはウェアラブルデバイスを使った日常活動の記録など、多岐にわたるビッグデータが蓄積されるようになり、これらのデータを的確に解析できる能力が求められるようになりました。本セミナーを通じて、将来的に配属された各研究室や就職した医療機関・企業で必要とされるデータを多角的視野から解析できる力を養うとともに、願わくば、日本の、世界の医療現場を変える次世代の生命医科学研究者やデータリテラシーのある臨床医へ向けての第一歩を踏み出してほしいと思います。
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