●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:健康関連情報の根拠を探る 「○○を多く食べると△△という病気が予防できる」ーテレビやインターネットなどのメディアには多くの健康関連情報があふれています。しかし根拠は様々なレベルがあり、人間集団を対象とした大規模な研究のデータに基づくものもあれば、細胞や実験動物によるデータで、そのまま人間には当てはめられないものもあります。本セミナーでは、各自が人間集団を対象とした研究が基礎にあってメディアで報道された健康情報を取り上げ、情報源となった研究の論文を読んで理解することで、健康関連情報の根拠を探ります。
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●履修条件あるいは関連する科目等
医学部医学科1年生 統計学と関連しますが、論文の理解に必要な知識はセミナーで説明します。
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●授業内容
各自がメディアで取り上げられた健康関連情報で興味のあるものを挙げ、根拠となった研究やその論文があるか否かを調べます。その中で、根拠に人間集団を対象とした研究(疫学研究)があり、研究結果が論文として公表されている情報を取り上げ、論文を読んで内容を検討、理解してもらいます。理解した内容をセミナー内で発表し、質疑応答を行います。 あわせて健康関連情報の根拠となる研究にはどのような方法があるか、各方法の根拠の質についても調べていただき、発表していただきます。
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●成績評価の方法
発表内容と技法、および質疑応答への参加の積極性で評価します。
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●教科書
なし
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●参考書
なし
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●注意事項
本セミナーは鶴舞地区(医学部医学科)で実施します。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
近年は専門家の監修をきちんと受けた健康関連情報が増加した印象がありますが、まだまだ情報のレベルは様々です。このセミナーが、健康に関する情報を批判的に評価する態度を身につける第一歩になればと思います。
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