●本授業の目的およびねらい
我々の社会あるいは未来社会において、現状課題や今後予測できる課題が山積しています。少子高齢化社会、過疎化なども社会課題の一つかと思います。一方、産業革命以後、科学技術の革新(イノベーション)は、人間の生活を豊かなものしてきました。これからの未来ではどうでしょうか?これからの未来においては、科学技術が、私たちの社会の課題を解決し、私たちの生活支援や生き方などの価値観を満たしていくことが期待されています。本セミナーでは、社会課題の観点から必要なイノベーションを抽出し、実現していく方法を考える(社会イノベーションデザイン)ことを行いたいと思います。
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●履修条件あるいは関連する科目等
KJ法などの思考方法、科学技術、社会課題などを取り扱いますが、専門性は必要ありません。 科学技術についても、現時点で皆さんが知っている知識で十分です。
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●授業内容
(1)ガイダンス
(2)様々な科学技術の現状について、企業などで開発されている専門家から 最近の動向に関する講義(可能であれば見学)
(3)様々な社会活動の現状について、NPOなどで活動されている専門家から 最近の動向に関する講義(可能であれば見学)
(4)KJ法などの思考方法を体験
(5)イノベーションがつくる未来社会を提案
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●成績評価の方法
出席と発表で、総合的に評価します。
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●教科書
なし
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●参考書
なし(必要な場合はプリントで配布します)
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●注意事項
名古屋大学イノベーションコンプレックス館(NIC)の会議室を講義で使用する予定ですが、講義室の案内に注意お願いします。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
日本の科学技術や産業は、ここ70年で急速に発展し、世界トップレベルに到達しました。現在までも、様々な技術やモノを世に送り出してきました。日本では、世界的にみて、安全で安心な生活が実現していると思います。先人の頑張りに脱帽するばかりです。 これからはどうでしょうか?これからの日本の科学技術は、単に性能が高いものを提供していくのみならず、人や社会の課題解決や幸福につながる革新を提供していくことが重要と考えています。これは、多くの人にとっての平均的向上をめざした50年前とは大きくことなります。これからの科学技術は、多様性ある生き方を支援していくような役割もになっていると考えています。現在まで、日本では、このような視点がいままで十分ではなかったように思えます。このセミナーでは、難しい専門性は必要としません。むしろ、より俯瞰的な視点から、未来ビジョン、課題解決策・実現策(今回は科学技術から)を考えていきます。唯一の答えがあるわけではなく、年齢的な優劣もない課題です。 皆さんは、名古屋大学に入り、これから年々、各々分野で、より専門的な勉強をしていくことと思います、近い将来、各々が得た専門性と社会とのつながりが意識できる力を持てるようなセミナーとしたいと思います。
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