2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190041209

●科目区分
全学教養科目

●科目名
音楽芸術論
●主担当教員名
森本 頼子

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅳ期
月・2
●対象学部
全学部



●本授業の目的およびねらい

およそ400年前にイタリアで生まれたオペラは、西洋音楽史の歩みのなかで、常に中心的な位置を占めてきた重要な音楽ジャンルであるだけでなく、諸芸術(文学、美術、舞踊)や、各国の社会・文化状況とも深くかかわりながら発展を遂げてきた。
本授業では、バロック時代から20世紀に至るまでの代表的なオペラを取り上げ、作品が生まれた背景や、聴きどころ・見どころをさまざまな角度から理解したうえで鑑賞する。「目と耳から」オペラの歴史を学ぶことで、音楽作品に対して幅広い視座を得ることを目標とする。

●履修条件あるいは関連する科目等

音楽的な能力や経験は問わないが、簡単な楽譜が読めることが望ましい。

●授業内容

1.イントロダクション――オペラとは何か
2.モンテヴェルディ《オルフェオ》――オペラの誕生と初期オペラ
3.モーツァルト《フィガロの結婚》――階級社会とオペラ(1)
4.モーツァルト《フィガロの結婚》――階級社会とオペラ(2)
5.モーツァルト《魔笛》――オペラと信仰
6.ヴェルディ《ナブッコ》――オペラと政治
7.ヴェルディ《椿姫》――オペラと恋愛
8.ヴァーグナー《トリスタンとイゾルデ》――ヴァーグナーが求めた理想のオペラ(1)
9.ヴァーグナー《トリスタンとイゾルデ》――ヴァーグナーが求めた理想のオペラ(2)
10.ビゼー《カルメン》――フランス・オペラの様相
11.ムソルグスキー《ボリス・ゴドゥノフ》――ロシア・オペラの様相
12.ヨハン・シュトラウス2世《こうもり》――オペラと笑い
13.プッチーニ《蝶々夫人》――オペラと異国趣味
14.ベルク《ヴォツェック》――20世紀のオペラ
15.まとめ


●成績評価の方法

出席確認を兼ねたコメントカード(50%)、レポート試験(50%)
6回以上授業を欠席した場合は「欠席」とする。


●教科書

使用しない。適宜、プリントを配付する。

●参考書

岡田暁生『オペラの運命――十九世紀を魅了した「一夜の夢」』(中公新書、2001年)ISBN: 4-12-101585-1
その他、授業時に適宜紹介する。

●注意事項

レポート作成に際して、劇場やテレビ、DVDなどでオペラを鑑賞することを推奨する(劇場での鑑賞にかかる経費は自己負担とする)

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

この授業では、音楽鑑賞の時間を多く設けますが、毎回コメントカードに感想を書いてもらいます。したがって、ただ受動的に音楽を聴くのではなく、積極的に作品を理解する姿勢が求められます。授業中の私語は厳禁です。


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