●本授業の目的およびねらい
現代の「生命科学」における急速な発展は、私たちの実生活にも大きな影響を及ぼしています。この講義では、ゲノム、遺伝子、再生医療、遺伝子組換え生物といった身近な問題について、最新トピックスを混じえて学んでいきます。また、現代生命科学において重要性が増すエピジェネティクスについても理解を深めます。エピジェネティクスが生殖、細胞分化、進化などの生命現象にどのように関与するのか、さらにはクローンや疾病との関わりについて学習します。これらの講義を通して、生命の巧妙さや、私たちが向き合っていかなければいけない現代の諸問題について考えていきたいと思います。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
1.遺伝子工学とは何か 2.ゲノムの配列を決める 3.遺伝子を試験管内で増やす 4.遺伝子の働きを操作する 5.再生医療(1) 6.再生医療(2) 7.生命科学と食糧問題(3) 8.生命科学と食糧問題(4) 9.エピジェネティクスとは何か? 10.エピジェネティクスと生命現象(1) 11.エピジェネティクスと生命現象(2) 12.エピジェネティクスと生命現象(3)
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●成績評価の方法
出席点(30%)、授業への取り組み(20%)と、各担当教員が行う小テスト(課題またはレポートなど;50%)の合計点により判断する。 履修を取り下げる場合は、履修取り下げ届を提出すること。
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●教科書
指定しない。
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●参考書
現代生命科学 ISBN978-4-7581-2053-1
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●注意事項
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
現代の生物学は、生き物を観察して知る段階から、生き物の情報を読み解き、生き物を改変する段階を経て生き物を作る段階まできている。科学技術は、人類にとって役立つ部分と手に負えなくなる部分の両方からなる双刃の剣である。十分には理解しきれていない技術を新しく使う場合、我々は、どのように未来を切り開いていくのか、どんな未来を作りたいのか、を“考え”なければならない。また 病気の可能性があるとかスポーツや音楽の才能があるとか、様々な可能性を含んだ究極の個人情報であるゲノム情報が誰でも入手できる時代を迎えて、ゲノム情報を有効活用できるかどうかは、個人の人生に大きな影響を与えると思われる。ゲノムが読めるようになった現在でも、我々の理解は不十分であり、正しい判断をするのは非常に難しい。インターネットや評論家の言葉を鵜呑みにする事無く、自分で“考え”て自分の判断を出せるよう、正しい知識を身につけてもらいたい。
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