●本授業の目的およびねらい
動物と植物は、われわれにとって最も身近な生物界のメンバーであり、様々な場面でわれわれの生活と密接な関係をもって存在している。本講義では、この最も身近な動物と植物を対象として、哺乳類の生殖器官の構造や働き、生殖戦略と生殖機能の調節機序、生物同士のかかわりあい、ならびに生物多様性などについて、いくつかのトピックスを挙げて説明することにより、生命と生物の意味を総合的に考えることを目的とする。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
家畜繁殖学、森林生態学をそれぞれ専門とする大学院生命農学研究科所属の2名の教員(松山秀一、中川弥智子)により、以下の内容でリレー式に講義を行う。
1.哺乳類の生殖様式および性分化と生殖器(松山) 2.生殖機能を調節する内分泌系(松山) 3.繁殖生理ー性成熟、卵子および精子形成ー(松山) 4.交配・受精・着床(松山) 5.妊娠と分娩(松山) 6.ストレスと繁殖障害(松山) 7.生殖工学(松山) 8.生物多様性とは(中川) 9.多種多様な生物が創出・維持される仕組み(中川) 10.動植物の消失原因(中川) 11.生物多様性の低下がもたらす影響(中川) 12.生物多様性の持続的な利用(中川) 13.生物多様性の保全方法(中川) 14.生物多様性が特に高い熱帯雨林の紹介(DVD)(中川)
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●成績評価の方法
履修取り下げ制度を採用する。期末試験と小レポート(67%)、および出席確認を兼ねて行う小テストあるいはアンケート(33%)の総合点で成績を判断する。
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●教科書
使用しない。講義中に資料を配布する。
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●参考書
必要に応じて講義の中で紹介する。
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●注意事項
特になし。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
文系の学生向けの理系教養科目ですので、理系の研究室で「動植物」について今どんなことが研究されているのか、先端科学の一端をできるだけ平易に解説したいと思います。ラムサール条約登録湿地である藤前干潟(環境省稲永ビジターセンター)の見学会を行い、野鳥を観察します。
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