2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190025253

●科目区分
理系教養科目

●科目名
都市と環境
●主担当教員名
西澤 泰彦

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
金・2
●対象学部




●本授業の目的およびねらい

都市と都市生活に関わる様々な問題について、環境という包括的なキーワードにより複眼的に眺め、また、都市および都市環境を支える具体的な施設やシステムが持つ役割、都市が持つ遺産や資産を考察することで、都市のあり方や都市環境の創造を考えることを目的とする。そして、そのような考察を通して、社会現象や自然現象と都市に対する考察力を養う。

●履修条件あるいは関連する科目等

歴史学、地理学、法学、政治学、社会学、土木工学、建築学、環境学、気象学のいずれかの分野について、2つ以上の分野に興味関心があること。

●授業内容

第1回:オリエンテーション。授業概要、参考書の紹介。都市と環境に関する話題提供。
第2回以降は次の通り。
前半:西澤泰彦担当。以下の内容で講義を行う。
1)都市が持つ物理的・社会的・文化的・歴史的状況を考える。
2)環境問題の構図と都市問題の関係を考える。
3)都市環境の維持向上のために作られた都市基盤施設や建築物の意味とそれらが現在持っている問題点を考える。
4)各地で頻発している都市型災害を環境問題として考える。
5)スクラップ・アンド・ビルドの社会システムによって生じた歴史的環境の破壊を紹介し、また、都市に残された遺物が評価されることによって遺産となることを考える。
後半:小松尚担当。以下の内容で講義を行う。
1)戦後から現代までの日本の都市と住宅の関係を理解する。(nLDKの成立を中心に)
2)戦後から現代までの日本の都市と住宅の関係を理解する。(郊外住宅地の成立を中心に)
3)人口減少・少子高齢社会における都市居住の現状や課題を理解する(その1)
4)人口減少・少子高齢社会における都市居住の現状や課題を理解する(その2)
5)災害時の居住について考える
6)これからの都市居住はどう変わり、それに対して何をすべきかについて考える

●成績評価の方法

成績評価は期末試験の点数によっておこなう。
期末試験は、教科書・参考書などを参照しながら答える論述式の試験とする。

●教科書

指定しない

●参考書

授業の中で紹介するが、紹介した本から1冊を選び、授業終了時までに熟読し、批評できるようになること。本を読むことが学問の基本であることも併せて学習してほしい。

●注意事項

受講を希望する者は、日頃から都市問題や環境問題に関心を持ち、街を歩いて観察し、都市に関する本や雑誌を読むなど、自分で情報収集する努力を怠らないようにすること。また、環境問題は複雑多岐にわたるので多くの学問分野に興味関心を持つこと。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

自分の身の回りで起きていることに関心を持つことは、都市問題や環境問題に立ち向かい基本姿勢です。また、絶えず「なぜ?」という疑問を持つことから、学問は始まります。授業で、その訓練をしてください。


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