2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190025248

●科目区分
理系教養科目

●科目名
物質と材料の科学
●主担当教員名
小澤 正邦

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
金・2
●対象学部




●本授業の目的およびねらい

物質は原子や分子からできていますが、それらが人間に役立つ、あるいは自然の中で何らかの役割を果たす
状態になったものを「材料」と呼んでいます。私たちの生活を支える形あるものは、すべてその材料を素材として創造されたものです。私たちの身の回りの製品は、どのような材料で、どのような組織、構造で、どのようにして作られているのでしょうか。この授業では、素材をつくる、形をつくる、機能をつくる、という観点から、「材料」を科学し、人間の知恵を学びます。

●履修条件あるいは関連する科目等

特になし

●授業内容


・小澤正邦(化学と材料)
物質と材料の科学を、化学の視点から理解する講義を行う。物質・材料の現象は化学的には材料化学(Materials Chemistry)という学問領域に発展しており、電池や触媒、超伝導物質やナノカーボン、発光ダイオードなどの開発、性能の向上にむけた様々な話題がある。その基礎となる下記内容を解説しその理解を進める。 
1.物質観と材料の歴史、2.化学からみた物質の基礎と周期律表、3.結晶と材料の構造、組織
4.結晶表面と分子の反応、5.ノーベル賞と材料、6.環境保全と材料、7.自動車と材料
(番号と講義時間長さは無関係、順番の変更はあります)

・興戸正純 (金属と材料)
青銅器時代から始まって人類は多くの金属を製造し,道具や武器,輸送機器等として賢く利用することで文明を発達させてきた.Cuは6000年の歴史があるのに対しAlは200年以下である.一方,Cu,Sn, Pbの可採年数は100年以下といわれており,金属リサイクルが枯渇資源保存の面で重要視されている.現在文明を支えている金属素材を使った材料に着目し,金属分離技術の発展の歴史から省資源・省エネルギーの考え方までを習得することで,研究者・技術者として必要な基本的思考力を養う.講義内容は以下である.
1.金属生産の歴史・特徴、2.金属の利用目的と不可欠性、3.ベースメタル
4.機能発現のための金属元素、5.エネルギー材料,生体材料など
6.環境調和型資源循環技術の課題、7.未来材料がものつくり拠点を築く



●成績評価の方法

小澤正邦:レポート(2~3回を予定)
興戸正純:毎回の小レポートと、最終回のレポート試験
履修を取りやめる場合は履修取り下げ届を提出する必要がある。

●教科書

使用しない。

●参考書

必要に応じて、講義で示す。

●注意事項

特になし

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

2人の教官からそれぞれの視点から講義をします。これから学んでいく専門分野が
どのようなものか、予備体験をしてください。


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