●本授業の目的およびねらい
生命活動は、ターゲットとなる分子を正確に認識し捕捉すること=分子認識から始まる。本授業では、分子認識に関する基本的な物理化学から、天然の酵素や抗体による基質認識機構まで網羅的に解説する。特にDNAが二重らせんを形成する機構を通じて、水中で天然の抗体や酵素がターゲットを精緻に認識する機構を理解する。また、天然の抗体を模倣した人工レセプターの構築、触媒反応における分子認識、および分子進化など、最近の研究についても解説する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特定の科目の履修を前提とした授業は行わないが、生体分子に関する基礎的な知識があることが望ましい。
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●授業内容
1.分子認識(概念)と水 2.分子認識に関わる力と生体内で働く相互作用 3.生体分子の基礎 4.生命活動における分子認識 4-1.なぜDNAは二重らせんを形成するのか? 4-2.DNAを認識するための様々なモチーフ 4-3.DNAの複製、転写と翻訳 4-4.なぜ卵を高温に晒すと“ゆで卵”になるのか? 4-5.天然の抗体による分子認識 5.酵素反応の機構や人工レセプターの設計
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●成績評価の方法
小テスト及び期末試験によって評価する。
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●教科書
特になし
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●参考書
ヴォート基礎生化学
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●注意事項
特になし
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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