2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190012128

●科目区分
理系教養科目

●科目名
博物館概論
●主担当教員名
新美 倫子

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
火・1
●対象学部
情(自然・コン)・理・医・農



●本授業の目的およびねらい

博物館学芸員資格取得のための省令科目のひとつとして開講され、博物館に関する基礎的知識の習得を目的とします。受講生が、博物館の目的・社会的役割・歴史・関連法規、学芸員の職務や職業倫理、多岐にわたる博物館活動(資料の収集管理、研究、展示普及など社会教育など)、内外の代表的博物館の設立理念と現状などについての基礎的な知識を獲得することを目標とします。

●履修条件あるいは関連する科目等

学芸員資格取得を目的とする人を優先します。博物館が担当する関連科目としては、博物館実習1~3が理学部で、博物館資料保存論が文学部で開講されます。学芸員資格取得に必要な他の科目については「学生便覧」あるいは博物館HPを見てください。

●授業内容

名古屋大学博物館の専任教員がそれぞれの特性を生かし、また実地の経験に基づいて、以下のような項目と概要でリレー講義を行います。なお、講義の順序等は若干異なることがあります。
1)はじめに:名古屋大学における学芸員資格取得コースの説明、講義の構成と内容、名古屋大学博物館の見学など
2)博物館の理念:理念と目的、関係法規、学芸員の役割と職業倫理
3)博物館と社会:博物館における社会教育の意義と方法、その活動事例を紹介―友の会、サイエンス・コミュニケーション、ハンズオン、体験教室など
4)学芸員の仕事:資料収集管理、調査研究、展示、普及など仕事の実情
5)標本とは:標本の定義、重要性、収集、保存、活用
6)展示とは:展示の具体像、制作手順、評価、これからの展示
7)東アジアの人文系博物館:内外の事例で、理念と目的、展示方法などを紹介
8)日本の自然史系博物館:事例紹介と展示の方法を紹介
9)世界の自然史系博物館
10)博物館の歴史:博物館発達史を中心に、世界・日本の代表的博物館の成り立ちを当時の社会情勢を交えて解説
11)ITと博物館:インターネットの可能性、コレクションデータベース
12)日本の大学博物館:大学博物館が設立された経緯やその活動の特徴について、代表例を示しながら紹介する。
13)西アジアの人文系博物館:事例紹介に加えて、文化財保護の問題について考える。
14)名古屋大学博物館の紹介:名古屋大学博物館の歴史と特徴ーミューズセラピー、博物館コンサートなど、名古屋大学博物館のキャンパスミュージアム構想
15)博物館標本とそのデータ管理

●成績評価の方法

履修取り下げ制度を採用する(取り下げ申し出は5月15日まで。それ以降の申し出は認めない)。出席点を30%、毎回の小テストの合計点(平常点)を70%として計算し、全体として得点が60%以上のものを合格とする。60%未満のものは不可とする。

●教科書

特になし。

●参考書

授業中に指示する。

●注意事項

遅刻をしない(授業開始時刻に遅れない)こと。
授業中の質問や意見は歓迎しますが、私語は厳に慎むこと。

●本授業に関する参照Webページ

http://www.num.nagoya-u.ac.jp/information/certify.html

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)




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