●本授業の目的およびねらい
人々が生きる社会をよりよくするために、芸術に何ができるのだろうか。この大きな問いに直接答えることは難しい。しかし実際に、地域に生きる人々のために芸術が貢献してきた例はいくつもある。受講生は、本講義のなかで、そうした実例の学習を通し、芸術の制作や芸術活動のサポートを通じて人々に生きる力を与える方法をゆっくりと身につけていく。その過程で、過去から現在にいたる芸術の流れについての一般的な知識も身につけることができる。
|
●履修条件あるいは関連する科目等
他の芸術系科目
|
●授業内容
初回に、授業内容と単位取得のための条件について説明を行った後、2回目以降に、次のような内容を教科書を用いながら取り扱っていきます。
1 まちとは何か、地域とは何か 2 自分たちが生きている場所はどんな問題を抱えているか 3 芸術で地域をつなげるために何を考えるべきか 4 芸術には人と社会にとってどんな働きをすることができるか 5 人と人を結ぶには、何が大事なのか 6 現代の資本主義のその先に行くには何を考えるべきか 7 未来を開くためには何が重要か
それぞれの内容は、数回にわたることがあります。 また、各授業の終わりに、小レポートを提出してもらいます。 教科書を指定しているので、授業の予習と復習を必ず行うこと。
|
●成績評価の方法
取り下げは実施しない。不合格:出席不足で期末受験の場合。欠席:1/3超の欠席、小レポ内容に問題(氏名・単語のみ、代筆等)、出席と小レポ条件を満たして期末試験不受験。授業妨害(理由なき遅刻退出、私語、メール等)も不可の場合がある。
|
●教科書
北川フラム(2015)『ひらく美術− 地域と人間のつながりを取り戻す』ちくま新書 ISBN978-4-480-06842-2
|
●参考書
藤田直哉編著(2016)『地域アート− 美学/制度/日本』堀之内出版、ほか講義中に適宜指示する。
|
●注意事項
芸術に関心がない人には向かない。また、芸術作品の作り方を学ぶ授業ではない。さらに、芸術作品の鑑賞は鑑賞者の自由に任されるべきだ、という意見を持っている人には受講する必要がない。
|
●本授業に関する参照Webページ
|
●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
|