●本授業の目的およびねらい
本授業では,マクロ経済学の雄たるケインズ経済学の基礎理論を紹介します。J. M. ケインズの,そしてケインズ学派の理論を通じて,現代経済が抱える課題を解説し,それに対する処方箋となる財政・金融政策の意義と限界を明らかにします。
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●履修条件あるいは関連する科目等
経済学A,経済学B
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●授業内容
本授業では,以下のようなスケジュールに基づき,ケインズのマクロ経済理論と,その後継となるケインズ派のマクロ理論を紹介し,市場の仕組みと政府の役割との関係性を検討します。
1. ガイダンス 2. 経済学とはどのような学問か 3. マクロ経済学の基礎概念 4. ケインズ革命 5. ケインズの乗数理論 6. 貨幣と金融 7. IS/LMモデル(1) 8. IS/LMモデル(2) 9. 現代の金融政策 10.総需要管理政策の限界 11.ケインズ派の理論(1) 12.ケインズ派の理論(2) 13.マクロ経済の不安定性(1) 14.マクロ経済の不安定性(2) 15.まとめ
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●成績評価の方法
定期試験により評価します。定期試験の欠席者のみ「欠席」として扱います。
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●教科書
なし。
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●参考書
必要に応じて授業中に指示します。
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●注意事項
NUCTを通じて,レジュメを毎回配布します(予定)。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
J. M. ケインズという名前は誰でも一度は聞いたことがあると思います。この講義では,ケインズが既存の経済学に対してどのような革命を起こしたのか,そしてケインズの後継たるケインズ派がどのような理論を打ち立てたのかを説明します。また,現代の財政・金融政策の意義とその問題点についての理解を深めることができます。
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