●本授業の目的およびねらい
本講義では、少子高齢化が進む現代社会において重要性を増す社会保障制度について、法 律学の観点から学ぶ。社会保障制度とは、病気や怪我をして治療を受けるときに利用する 医療保険、老後の生活を支える年金保険のように、私たちが生活する中で直面する困難な 事態に対して所得保障(金銭)やサービスを公的に提供する制度である。本講義では医療 保険、年金保険、労災保険および生活保護を取り上げ、制度の基本的な仕組みを理解する とともに、制度改革を巡る最新の議論にも関心を持ち、ひいては社会保障制度をめぐる報 道や政治的な議論を正確に理解・把握するための基礎力を養うことを目指す。
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●履修条件あるいは関連する科目等
履修条件は特にないが、高校で現代社会または政治・経済を履修していることが望ましい。 関連科目:「法学」「日本国憲法」
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●授業内容
【講義予定】 I 医療保険 Ⅱ 年金保険 Ⅲ 労働災害保険 Ⅳ 生活保護
1つのテーマを数回に分けて講義を行う。 関連する裁判例や最近の改革の議論も適宜取り上げる。 社会保障制度は複雑であり、初めて学ぶ者には耳慣れない専門用語も多いと思われる。 本講義では教科書は指定しないが、参考文献にいわゆる教科書として用いられる体系書を 挙げておくので、それらの文献をもとに制度のおおまかな仕組みを予習した上で講義に 臨むことが望ましい。
【参考文献】 西村健一郎『社会保障法入門〔第3版〕』(有斐閣、2017年) 菊池馨実編『ブリッジブック社会保障法〔第2版〕』(信山社、2018年) 加藤智章ほか『社会保障法〔第6版〕』(有斐閣、2015年)
基礎的な体系書としては以上のものがある。各自の好みで選んでほしい。 なお、上記は2018年12月時点での情報である。 開講までに新しい版が出版される可能性もあるので、店頭で確認し、 最新版を購入することを勧める。
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●成績評価の方法
出欠を兼ねた確認テスト(毎回行う、50%)、期末レポート試験(50%) 履修取り下げ届を提出する必要はない。 期末レポート試験を提出しない場合は「欠席」とする。
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●教科書
特に指定しない。
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●参考書
授業内容の欄を参照のこと。
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●注意事項
受講者の利便のためにNUCTを利用するので、利用方法を確認しておくこと。 確認テストを全て欠席した場合、期末レポート試験を提出してもFとなることがあるので 注意すること。期末レポート試験を提出しない場合は「欠席」とする。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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