●本授業の目的およびねらい
近年の生命科学の研究は目覚しい勢いで進歩していっている。ここではいくつかのトピックスを取り上げ、できるだけ実験事実に基づいた平易かつ論理的な解説を行う。トピックスは主に分子細胞生物学の分野でノーベル賞の対象となった発見を中心に取り上げる。小テストおよびレポートにより講義内容の理解の到達度を点検、確認する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
理系基礎科目 生物学基礎Iを履修していることが望ましい。同時開講している「生物学基礎IIα(高校での生物を深く履修していない学生向け)」を受講してもよい。
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●授業内容
1、がん、老化 幹細胞とクローン、死と再生 2、塩基配列の解読、PCR法による遺伝子増幅 RNA干渉によるタンパク質発現調節 タンパク質分解による細胞機能制御 3、生物物理学の話題 タンパク質生合成マシナリー(リボソーム)のはたらき タンパク質の立体構造とその応用 4、核酸の機能と核酸を用いた生物技術 DNAとRNAの構造、非翻訳RNA、エピジェネティクス 遺伝子配列の個人差(SNPs)と外来核酸による遺伝子発現制御法
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●成績評価の方法
小テスト、レポート 履修取り下げは可とする。ただし10月末までに所定の手続きを行うこと。
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●教科書
プリント配布
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●参考書
Essential細胞生物学(南江堂)
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●注意事項
この講義は、高校時代に深く生物を履修した学生を対象にしている。しかしながら、生物を受験科目として選択しなかったが、高校で生物の授業を十分に履修した学生や、意欲のある学生は、本講義を受講しても良い。
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●本授業に関する参照Webページ
http://www.bio.nagoya-u.ac.jp/
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
特にありません
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