2019年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20190025229

●科目区分
理系基礎科目(理系)

●科目名
生物学基礎Ⅱ
●主担当教員名
清水 貴史

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
金・2
●対象学部
情(自然)



●本授業の目的およびねらい

昨今の新聞やニュースを見ても明らかなように、近年急速な発展を遂げている生物学を基礎とした科学技術が、私たちの日々の生活にも影響を及ぼし始めている。また、各種メディアやネット上では科学を装った「あやしい科学』が散見される。本授業は「分子遺伝学」の基礎からスタートし、最終的には最新のバイオテクノロジーの原理についても理解できる知識を得ることを目的としている。本授業の履修により、生命科学の発展により生じる様々な問題に対して主体的な判断を下す知的な礎が形成される。授業は、高校時に生物学を選択しなかった学生が多くいる事に十分留意して進められる。

●履修条件あるいは関連する科目等

前期の生物学基礎Iと授業内容は連続しているので、生物学基礎IIの履修予定者は生物学基礎Iを履修している事が望ましい。指定クラスを基本とするが再履修者等にも適宜対応する。

●授業内容

授業は教科書(「大学生物学の教科書」D.サダヴァ他著)の章立ての順番に従って進行するが、全内容を講義するのではなく、下記の範囲から教員が適宜選択した内容を講義する。毎回講義の終了時に、授業内容の理解の確認のための小テストをおこなう。

分子遺伝学(第2巻)
  第9章  DNAからタンパク質、遺伝子型から表現型まで
  第10章 ウィルスと原核生物の遺伝学
  第11章 真核生物のゲノムと遺伝子発現
分子生物学(第3巻)
  第12章 細胞の情報伝達
  第13章 組換えDNA技術とバイオテクノロジー
  第14章 分子生物学、ゲノムプロジェクト、医学
  第15章 免疫:遺伝子と生体防御システム
  第16章 発生における特異的遺伝子発現
  第17章 発生と進化による変化

第1巻と第2巻に含まれる第1章から第8章までについては前期の生物学基礎Iで取り扱う。
9、10、11章は上田(石原)奈津実(理・生命)、12、13、14章は石川由希(理・生命)、15、16、17章は、清水貴史(生物機能開発利用研究センター)が担当する。
より高度で詳細な知識を得たい場合は、参考書として示した書籍を読むと良い。やや高価だが大学図書館で閲覧・借り出しができる。
*「キャンベル生物学」には、本講義中ではあまり取り上げられない分類学や形態学についても記述されている。

●成績評価の方法

小テストと期末試験の結果を総合して成績評価をおこなう。期末試験を受験しないものは「欠席」とする。履修取り下げ届けが提出された学生については「欠席」とする。それ以外の学生についてはSABCFのいずれかの評価とする。

●教科書

「大学生物学の教科書」第1巻、第2巻、第3巻、D.サダヴァ他著(講談社ブルーバックス)

●参考書

「基礎生化学」 Donald Voet 他著(東京化学同人)
「細胞の分子生物学」 Bruce Alberts 他著(Newton Press)
「遺伝子の分子生物学」 James D. Watson 他著(東京電機大学出版)
「キャンベル生物学」 Jane B. Reece 他著(丸善出版)

●注意事項

第1回目の講義でガイダンスをおこなうので、必ず出席する事。授業は、上田(石原)奈津実(理・生命)、石川由希(理・生命)、清水貴史(生物機能開発利用研究センター)の3名が分担しておこなう。授業には、指定教科書を必ず持参すること。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)




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