●本授業の目的およびねらい
昨今の新聞やニュースを見ても明らかなように,近年急速な発展を遂げている生物学を基礎とした科学技術が,私たちの日々の生活にも影響を及ぼし始めている。この傾向は今後,より一層顕著になると考えられる。本授業は,「細胞生物学」と「分子遺伝学」の基礎的知識を得ることを目的としている。授業は,高校時に生物学を選択しなかった学生が多くいる事に十分留意して進められる。
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●履修条件あるいは関連する科目等
後期の生物学基礎II(最新のバイオテクノロジーの原理を理解できる知識を得ることを目的)と授業内容は連続しているので,生物学基礎IIの履修予定者は生物学基礎Iを履修している事が望ましい。指定クラスを基本とするが再履修者等にも適宜対応する。
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●授業内容
原則として授業は教科書の章立ての順番に従って進行するが,全内容を講義するのではなく,下記の範囲から教員が適宜選択した内容を講義する。各回の講義の終了時に,授業内容の理解の確認のための小テストをおこなうことがある。期末テストを前期試験期間中に1回実施する。
細胞生物学(第1巻) 第1章 細胞:生命の機能単位 第2章 ダイナミックな細胞膜 第3章 エネルギー,酵素,代謝 第4章 化学エネルギーを獲得する経路 第5章 光合成:日光からのエネルギー 分子遺伝学(第2巻) 第6章 染色体,細胞周期および細胞分裂 第7章 遺伝学:メンデルとその後 第8章 DNAと遺伝におけるその役割
第2巻の9章,10章,11章,第3巻の12章,13章,14章,15章,16章,17章については後期の生物学基礎IIで取り扱う。
より高度で詳細な知識を得たい場合は、参考書として示した書籍を読むと良い。やや高価だが大学図書館で閲覧・借り出しができる。
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●成績評価の方法
小テストと期末テストの結果を総合して成績評価をおこなう。期末テストを受験しないものは「欠席」とする。5月末までに履修取り下げ届が提出された学生については「欠席」とする。それ以外の学生についてはSABCFのいずれかの評価とする。
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●教科書
「大学生物学の教科書」第1巻,第2巻,第3巻,D.サダヴァ他 著 (講談社ブルーバックス)
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●参考書
「基礎生化学」 Donald Voet 他著(東京化学同人) 「遺伝子の分子生物学」 James D. Watson 他著(東京電機大学出版)
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●注意事項
第1回目の講義でガイダンスをおこなうので,必ず出席する事。 1,2章は井原邦夫(理・遺伝子実験施設),3,4,5章は成田哲博(理・生命),6,7,8章は荒木聡彦(理・臨海実験所)が担当する。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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