●本授業の目的およびねらい
物体の運動と光に対する理解の努力によって特殊相対性理論に至った物理学について、歴史的な発展を含めて説明する。 近代物理学による自然の把握に、論理性、定量性、および実験と観測が重要な役割を果たしたことを理解してもらう。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし
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●授業内容
物体の運動と光に対する理解の努力によって特殊相対性理論に至った物理学について、歴史的な発展を含めて説明する。
(1)歴史的な概観。論理性、定量性、および実験と観測の重要性。 (2)論理的な自然認識のはじめ。運動の法則。天文学。 (3)実験、観測にもとづいた運動。 (4)落体の運動の法則。慣性の法則。相対運動。 (5)精密な観測にもとづいた惑星の運動の法則。 (6)ニュートンによる古典力学の確立。 (7)ニュートン力学による惑星の運動。 (8)ニュートンの絶対時間と絶対空間。マッハによる批判。 (9)光。ニュートンの粒子説、ホイヘンスの波動説。 (10)波としての性質:光の屈折、干渉、偏光。 (11)横波としての光:「固体」(エーテル)を伝わる波か? (12)電磁場、電波、光。 (13)光の速さ。マイケルソン-モーレイの実験。 (14)相対性原理と特殊相対性理論。
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●成績評価の方法
筆記定期試験によるが、随時課する簡単なレポートも参考にする。 定期試験欠席の場合は欠席扱いとする。
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●教科書
なし
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●参考書
「物理学とは何だろうか」朝永振一郎、岩波新書。 その他の科学史、物理学史の書籍。
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●注意事項
随時簡単なレポートや計算を課し、授業中に提出を求める。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
授業中随時に簡単なレポートを課す。
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