●本授業の目的およびねらい
この授業では、最新の研究成果を交えながら、日本古代史の基本的な論点を紹介する。中学・高校の教科書で習う日本古代史の基本的な論点の中には、十分な説明がなされていないため、そのままでは理解が難しいものや、その後の研究により理解が改められているものも存在する。この授業では、これらの論点を最新の研究成果を交えながら紹介することで、日本古代史を中心とする歴史学に対する理解を深めることをめざす。
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●履修条件あるいは関連する科目等
高校で日本史Bを履修していなくとも履修可。ただし、日本史B履修の有無にかかわらず、(日本古代史を中心とする)歴史学に対する強い興味関心は必須である。また、古文・漢文に対する関心を有することが望ましい。
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●授業内容
講義では日本古代史の論点を毎回紹介する。
1 授業の目的と方法 2 ヤマト政権と氏姓制度 3 推古朝と「聖徳太子」 4 国家仏教と民衆の信仰 5 ミツキと神祇祭祀 6 平城京の成立 7 律令制と土地支配 8 蝦夷と隼人 9 天皇と太上天皇 10 摂政と関白の登場 11 遣唐使と国風文化 12 摂関政治と受領統制 13 院政と荘園制 14 平氏政権と鎌倉幕府 15 まとめ―日本古代史と歴史学
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●成績評価の方法
筆記試験70%、レポート30%(2回提出。1回あたり15%)。 レポートは、課題対象の文献から1冊ずつ、合計2冊選んでレポートを2本作成 すること。履修を取り下げる場合には、履修取り下げ届けを提出すること。
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●教科書
使用しない。
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●参考書
レポート課題対象の文献は、本講義の参考書でもある。第1回の授業の際に提示する。
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●注意事項
本授業は講義形式で行うが、毎回の授業の最後に担当者から受講生へ質問を出し、回答してもらう。次回の授業は、その質問に対する受講生の回答の披露から開始する。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
歴史学に対する強い興味関心を持たない学生が本講義を受講しても、十分な成果を挙げることは難しいと思われる。逆に、歴史学に興味関心を持っている学生にとっては、本講義で得るものは多いと考える。
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