●本授業の目的およびねらい
今日の日本は、経済のグローバル化、少子化、高齢化、情報革命などの大きな変化の中で、社会経済システムそのものの見直しを迫られています。これらの問題は西欧においても早くから認識され、EU統合の中でも政策的対応が試みられてきました。本授業では、EU統合の歴史的経験をひもときながら、現代社会が直面する身近で重要な問題を検討することで、市場経済について現状と歴史的変遷を知り、自分の頭で問題について考え、発言する力を養うことを目指します。
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●履修条件あるいは関連する科目等
高校の世界史レベルの予備知識があることが望ましい。
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●授業内容
1)イントロダクション 2)自由貿易政策 3)国際金本位制――固定相場制と貿易 4)帝国主義政策 5)植民地支配と戦争 6)領土問題の歴史と現在 7)ヨーロッパ統合の起源 8)経済統合の方法 9)地域的経済統合とは 10)共同市場の形成 11)高度成長期 12)農業保護政策 13)ヨーロッパ統合への賛否 14)通貨統合への途 15)まとめ
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●成績評価の方法
期末試験・レポートにより学習達成度を点検し、主としてその成績により評価を行いますが、講義出席他総合的な学習状況も加味して判断をします。なお履修取り下げ制度は採用しません。期末試験を受験しなければ「欠席」となります。
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●教科書
特に指定しない。
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●参考書
馬場哲・山本通・廣田功・須藤功『エレメンタル欧米経済史』晃洋書房、2012年 田中素香他『現代ヨーロッパ経済 第4版』有斐閣アルマ、2014年。 遠藤乾編『ヨーロッパ統合史』名古屋大学出版会、2008年など。 講義のテーマに合わせて、講義中に適宜紹介します。
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●注意事項
必要に応じて高校レベルの世界史の参考書や資料集、年表などを活用するようにしてください。各回のテーマについて予習し、ディスカッション(適宜実施)に備えてください。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
時事ニュースに注目し、自分なりの意見を作りましょう。貿易自由化、地域経済統合、保護主義、移民問題、領土問題、外国為替、金融政策、財政政策、EU離脱問題、農業問題、社会保障政策など、今起こりつつある変化や問題を建設的に考える意欲をもって参加してください。
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