●本授業の目的およびねらい
本講義は「政治学」の中でも現代の政治過程論・行政学・地方自治・政策学といった現代の政治行政に関わる様々な現象を理解するために必要な分野を中心に検討する。ねらいは以下の3点である。1. 現代の政治・行政に関する専門的基礎知識・事実を理解する。2.現代の政治・行政を学問的に捉える基礎的な視点・概念を習得する。3.現代の政治・行政に関わる様々な問題に関心を持ち、具体的に関わりを持つようなきっかけを習得し、具体的な場面で的確に意思決定する自主的な判断力を身につける。
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●履修条件あるいは関連する科目等
履修条件は特にありません。
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●授業内容
1.はじめに 2.福祉国家の成立と行政サービスの範囲 3.選挙・世論 4.議会と政党 5.執政制度 6.政策過程―政策形成と政策立案 7.利益団体と政治 8.官僚制組織の作動様式 9.官僚制組織の職員の行動様式 10.政策評価・行政統制 11.公務員制度と人事管理 12.官民関係 13.国際行政 14.中央地方関係 15.地方制度 16.まとめと評価
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●成績評価の方法
期末試験(80%)+授業期間中に4回行うリアクションペーパー(20%) 履修取り下げ制度は用いません。期末試験を受験しなかった者は、「欠席」とします。
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●教科書
金井利之『行政学講義:日本官僚制を解剖する』ちくま新書、2018年、ISBN-13: 978-4480071286
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●参考書
①森田朗、『新版 現代の行政』(第一法規、2017年) ISBN 978-4-474-05719-7 ②久米郁男ほか『政治学 補訂版』(有斐閣、2011年)ISBN-13: 978-4641053779
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●注意事項
①レジュメや配布物はNUCTを通じて行う予定です。各自使用方法等確認のこと。②講義中、他の受講者の迷惑になる行為は慎んでください。③本講義はグループワークを行うときがあるので、面識がない人同士でコミュニケーションをとっていただく場合がありますのでその点ご了承ください。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
18歳選挙権の制度改正が実施され、みなさんも「公」に関わる決定に関与ができるようになりました。人口が当面減少し続け、限られた資源を配分していくという意思決定をしていかなければならないという、世界でもまれな課題に直面している現代日本において、政治や行政の在りかたは皆さんの人生のあり方にも直結します。自分なりに最大限に社会と関わりを持てるように、日頃からニュースや新聞で、政治や行政にわるトピックに関心を持つようにしてください。
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