2018年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20180044211

●科目区分
言語文化Ⅰ

●科目名
英語(セミナー)
●主担当教員名
望月 節子

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅳ期
木・2
●対象学部
法学部



●本授業の目的およびねらい

 本授業は、英語という言語、その言語が培ってきた文化、および現代社会における英語文化についての深い教養を身につけることをその目的とする。英語・英語文化にかかわる様々な主題についての文献・資料調査、調査に基づく英語による口頭発表など、少人数授業の利点を生かした学習活動を行い、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語の運用能力をさらに高めることを目指す。

●履修条件あるいは関連する科目等

なし

●授業内容

The Handmaid Tales(侍女の物語)で1985年にカナダ総督文学賞を、The Blind Assassin(昏き目の暗殺者)で2000年にブッカー賞を受賞しているカナダ人作家マーガレット・アトウッド(1939-)の作品を読み、考察・批評することにより、アメリカ的世界観から脱し、世界的視野を獲得することを目的とする。アトウッドは、半世紀以上にもわたり、詩、小説、エッセー、論説において活躍しているカナダを代表する作家であり、60冊以上の著書を持ち、現在も精力的に執筆活動を続けており、その作品は40言語以上で翻訳されている。アトウッドは、虚構の世界の中に、常に現代社会の問題点をアイロニーの精神を持って表してきた。近年の作Oryx and Crakeについては、サイエンス・フィクション(Science Fiction)に見える本作を作者は 社会問題小説(Social Fiction)であると解説している。常に現代社会の動きに敏感に反応し、警告的、批判的作品を発表し続けているアトウッドの作品を読むことで、多角的見解を学び、本質を見る目を養う。全員でSurvival (1972) , The Handmaid’s Tale (1985)を読み、批評する。その後、学生は、Surfacing(1972)、Lady Oracle(1976), Cat’s Eye(1988)、Oryx and Crake (2005)などアトウッドの作品から一冊選び、それを読んで、論点となる個所を見つけ授業内で他の学生に紹介し、全員で議論していく。

●成績評価の方法

毎回の出席、授業への参加度、課題(詳細は授業にて説明)

●教科書

基本的に教員が準備

●参考書

辞書を毎回持参のこと。

●注意事項

対面授業に加え、課外学習として電子教材を課し、その成績に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。なお、5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。


●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

初回の授業を欠席した場合は、課外学習の説明資料をアカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。
日本語でも常に評論やエッセーだけでなく、小説を読んだり、英語のペーパーバックを毎日少しずつ読む習慣をつけましょう。


時間割一覧へ戻る