●本授業の目的およびねらい
リスニングとスピーキングを主としたコミュニケーションの能力を高める授業。日常会話、さらにはディスカッションやプレゼンテーションのための基礎力を養成する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
教科書の課に沿って、リスニングとスピーキングに重点を置き、本文のリスニングおよび内容理解、スピーチ、質疑応答の演習を進める。教科書の指定された該当部分を、必ず予習・復習すること。また、「発音の仕方の習得」と、「話されるスピード」と「音の崩れ(connected speech)」に慣れるため、各種の音源のリスニングにも挑戦する姿勢を身につける。 1. 「言語の本質は音声である」。英語の正確な理解のためにも、内容を追うだけでなく、音声の習熟が重要であり、音声的なバックボーンの養成を目指す。 2. 「水面下でのライティングの練習」が、口頭での発表能力の向上にも有効であることを銘記したい。 3.「ライティングは技能であり、学習が必要である」。ライティングは日常会話以上の深いレベルの伝達手段であり、自然に身につくものではない。プレゼンテーションの原稿として精密に論を組み立てる必要がある。
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●成績評価の方法
対面授業(50%)では、およそ次の割合で評価する。毎回の出席・授業への貢献度・課題提出(15%)中間考査(15%) 考査(20%)。授業全体の評価については、下記の注意事項を参照。
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●教科書
CNN Student News (1), 関戸冬彦, 小暮正人, Jake Arnold, Ken Ikeda 朝日出版社, 2013. ISBN978-4-255-15524-1 C1082
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●参考書
英和、和英、英英辞典(毎回、持参すること)。 DVD、CDによる英語の視聴。
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●注意事項
対面授業に加え、課外学習として、英語(コミュニケーション)用「ぎゅっとe」リスニングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の20%とする。また、TOEFLITPの成績(Listening、Structure)の評価を30%とする。5回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
課外学習の説明資料は、アカデミック・イングリッシュ支援室のサイト ( http://elearn.ilas.nagoya-u.ac.jp/access/ ) からダウンロードすること。 英語の学習には二面がある。一方で、「学習(learning)」。文字媒体である「読む」「書く」と「文法」を通した、言語への「意識化(consciousness raising)」が、英語の習得に重要である。他方で、「訓練(training)」。単なる「知識(knowledge)」ではなく、活用できる「技能(skill)」にするために音声活動を豊富に行い、文法知識を「自動化(automatization)」すると同時に、日本語の介在なく、「音声と意味の直接連想(direct association)」を可能にして、英語だけでイメージが浮かび意味が理解できるようにしたい。「何年学んでも英語が使えない」という日本人学習者の感想には、ナチュラル・スピードの英語が聴き取れないことが大きな要因として存在している。従って、リスニングと音声活動に力を入れたい。「話されるスピード」と「音の崩れ」に慣れるには、数千時間以上の音声体験が必要である。授業以外にも、毎日、英語に耳を傾ける習慣を身につけ、実践してもらいたい。
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