2018年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20180024507

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーB
●主担当教員名
山下 誠

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅱ期
木・5
●対象学部
文系・情(自然・コン)・理・農・工(物工・電情・機航・エネ・土建)



●本授業の目的およびねらい

世の中を構成する原子には元素と呼ばれる種類があることは高校までに学んできたが、元素ごとの特性はどこにあるのか、また人類はこれら特徴のある元素をどのように社会生活に活かしてきたのか、を学ぶ。材料科学・医療など、日常生活に欠かせない身の回りの物質には元素の特徴を活かした機能が埋め込まれている。本講義では、これら元素の特徴や応用例を受講生自らが調査し、考察を加えた発表を行い、さらに討論を通して理解を深めると同時に、知的好奇心を醸成することを目的とする。合わせて、プレゼンテーションスキルおよび文章作成スキルについても学ぶ。

●履修条件あるいは関連する科目等

基礎セミナーAにおいて名古屋大学附属図書館の講習会(図書・論文の探し方)を受講済であることが望ましい。また、高校で化学・化学基礎のどちらかを履修していることが望ましい(必須ではありません)。

●授業内容

特定の元素に着目して指定教科書の中から身の回りでその元素が活用されている事象を選定し、その状況を他の情報源から詳細により深く調査する。調査の結果はグループごとにまとめてプレゼンテーション形式で発表、発表しない人もこれに対して質問を行い、議論を深める。2回の発表を通してプレゼンテーションスキルの向上を目指すと共に、報告書の作成を通してWORD書類の作成についても学ぶ。講義は以下の予定で進める。
第1回 担当教員の紹介・セミナーの進め方に関するガイダンス・元素と周期表に関する講義
第2回 文献検索の方法・パワーポイントの使用法の紹介
第3回 1つ目の調査テーマ設定・グループ分け(4グループ程度)・ディスカッション
第4回 各グループでディスカッション・調査・発表に関する説明
第5回 各グループでディスカッション・調査
第6回 第1回発表(2グループ)と質疑応答・さらなる課題の抽出
第7回 第1回発表(2グループ)と質疑応答・さらなる課題の抽出
第8回 2つ目の調査テーマ設定・グループ再編(4グループ程度)・ディスカッション
第9回 各グループでディスカッション・調査
第10回 各グループでディスカッション・調査
第11回 第2回発表(2グループ)と質疑応答
第12回 第2回発表(2グループ)と質疑応答
第13回 WORDの使用方法の紹介
第14回 全体討論・まとめ・報告書の書き方説明
第15回 予備日
全日程終了後、使用したプレゼンテーションファイルと報告書はNUSS経由で教員へ提出。

●成績評価の方法

調査内容・身についたプレゼンテーションスキル・質疑討論の内容(積極的な参加を推奨)・出席状況・報告書の内容、で総合的に評価する。少人数セミナーなので履修取り下げは認めない。

●教科書

どちらかの本を購入。2冊併用可。必要に応じてプリント配布。
1)元素周期表で世界はすべて読み解ける~宇宙、地球、人体の成り立ち~ 吉田たかよし著 光文社 2012年, 2)面白くて眠れなくなる元素 左巻健男著 PHP研究所 2016年

●参考書



●注意事項

ノートパソコンを持っている場合は自分のものを持参。持っていない人には貸し出します。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

元素を理解することはこの世界の全てを理解することにつながります。受講者諸君が化学ではない領域を専門として生きていく場合でも、物質の基礎である元素についてここで少しだけ深く学んでおくことで、将来様々な出来事に出会う際に世界を見る目を広げてくれるはずです。広い教養を持って世界を担う名大生としての力を伸ばして下さい。


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