●本授業の目的およびねらい
この授業では平易な経済史の入門書を輪読します。各回に、教科書の一つの章の概要とエッセンスを、二人ないし三人一組で報告レジュメ(紙媒体でもパワーポイントでも可)を有効に用いながら紹介しつつ議論の題材を提供するということを、交代でやってもらいます。聴き手側に回っている学生にも積極的な発言を求めます。経済史の知識を得るというよりも、正しい形式で要領のよい報告をするための練習をし、また議論にも馴れるというのが、この授業の中心的目的となります。
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●履修条件あるいは関連する科目等
中学の社会科に出てくる程度の世界史と地理の知識があるのが望ましい。(知らないことがあれば調べればよいので、必須ではありません。)
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●授業内容
1.はじめに (授業の概要と要領を担当教員が説明し、以後についての打合せをします) 2.農業革命のビフォー・アンド・アフター 3.資本主義のあり方も時代とともに移り変わっていった 4.神々と領主と村落が織りなす中世ヨーロッパの農民世界 5.ヨーロッパの中世都市には「大岡越前」はいなかった 6.大航海時代はヨーロッパの国際的商業活動をドラマティックに変えた 7.営利活動が「恥」と考えられているかぎり、資本主義は生まれない 8.イギリス産業革命はロンドンでは始まらなかった 9.イギリス産業革命期における労働者の平均寿命は17歳であった 10.イギリス産業革命と奴隷制度はメダルのオモテとウラであった 11.宗主国イギリスの植民地政策がインドに与えたダメージ 12.生糸と娘たちによってつくられた日本資本主義 13.マフィアはどのようにして巨大な犯罪組織になったのか 14.経済のグローバル化の中で 15.この授業のまとめ
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●成績評価の方法
一人当たり二回の報告の内容、普段から積極的に議論に参加しているか、そして学期末にレポートを課しますのでその内容、以上を総合的に判断して評価します。
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●教科書
堺憲一『新版 あなたが歴史と出会うとき――経済の視点から』名古屋大学出版会、2009年
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●参考書
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●注意事項
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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