●本授業の目的およびねらい
「セミナーのテーマ:発明発見と人間の文化」 人類の発明発見が社会や個人に与える影響を考察することから、 文化文明や人間を洞察するための力を身につける。 自ら調べ着想し発表する能力を身につける。 自分の意見を他人に伝える能力を身につける。 議論に参加し内容を深めあう能力を身につける。
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●履修条件あるいは関連する科目等
なし
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●授業内容
発明発見と人間の文化
技術の発展により社会の在り様は大きく変貌する。 それは個人のレベルから国家のレベルまで広く及んでいる。 身近な例では、冷蔵庫の発明によりどう世の中はかわっただろうか? 想像力をふくらませ考えてみよう。
印刷技術 鉄道 楽器 携帯電話 インターネット トランジスタ 銀行
などなど影響の大小は様々であるがそれぞれ社会にインパクトを与えた発明発見であろう。これらはなぜどのように登場したのか。動作原理や時代的背景、登場によって社会はどうかわったのか。技術の進歩は人の有り様も変え、また人の有り様が新しい技術を生み出す。その価値についてあなたはどう評価を与えるか。 毎回発表者を決めそれに基づき他の参加者は議論を行う。 発表者には課題を選びパワーポイントなどを用いてグループ発表と個人発表を行なう。 身の回りの小さな文化から人類の文明について論じてもらいたい。
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●成績評価の方法
出席(40%)、発表(30%)、討論参加とレポート(30%)
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●教科書
特に指定はしない
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●参考書
発表者のテーマに沿って適時選択する
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●注意事項
「附属高校生2名まで受入可能」
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
司馬遼太郎は日本のことを「ものをつくる人が尊敬されてきた国」と表現しました。 そこにあるのは単に物理的にものをつくるという行為ではなく”ものづくり”にある精神性への敬意である。 古くは縄文土器にみられる装飾は、機能性を度外視した精神性、遊び心から生まれるものである。 文化面から考えてみると役に立つものだけが偉大な発明発見ではない。その遊び心は近代科学の出発点でもある。 できれば発明や発見を単に技術面にだけとらわれないで「ものをつくる」という行為の作家性と時代背景についても考えてもらいたい。
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