2018年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20180015511

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
阿部 秀樹

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
金・5
●対象学部
情(自然・コン)・理・農・工(化生・物工・マテ・機航・エネ・土建)



●本授業の目的およびねらい

脳・神経の形をみる・機能をみる 我々ヒトを含む動物は脳・神経系の働きによって多様な環境の変化に対して柔軟に応答・行動しています。このセミナーでは古典から現代の最先端に至る様々な脳・神経系を解剖学的・生理学的に研究する方法によって、人類が脳・神経系をどのように理解しようとしてきたのか、参考書1のなかで掲載されている項目の一つを受講生で分担して調査・発表してもらいます。これらによって学術的知識探求のプロセスとその面白さを体験してもらうこと、調査・発表の過程で情報リテラシー・プレゼンテーション能力を養ってもらうことを目的としています。

●履修条件あるいは関連する科目等

脳・神経系の形・しくみに興味があり、主体性をもって取り組むこと。

●授業内容

1.授業の主旨について説明を行う。
2.参考書1の中に掲載されている項目から自分が担当するテーマを決める。
3.教員が資料・情報探索方法について説明するので、受講生は図書・文献・インターネット等を利用して、選択したテーマについて調査・学習する。
4.教員はプレゼンテーションのしかたについて説明する。
5.受講生は調査内容をまとめて、その上で”自分の考えを併せた”発表のための資料をパワーポイントで作成する
6.受講生はパワーポイントを用いて、他の学生に対してプレゼンテーションする。続いて質疑に対して応答・議論する。授業期間の半ばの段階で調べてみて判ったことを中間発表し、その質疑応答に答えてさらに調べた内容を最終的に発表するので、授業期間を通じて二回発表を行うことになる。
7.教員の研究室で実際に観察可能な項目(魚脳組織観察や神経活動記録システムの見学など)に関しては、実地体験してもらうことを計画している。

●成績評価の方法

プレゼンテーション(50%),取組状況(情報探索・資料作製への熱意や、討論への積極的参画を重視する(50%)で総合的に判断します。履修取り下げ制度を採用します。

●教科書

特に指定しません。

●参考書

1:ヴィジュアル版 脳の歴史—脳はどのように視覚化されてきたか, Carl Schoonover (著), 松浦 俊輔 (翻訳), 河出書房新社, ISBN: 978-4309252551
2:脳入門のその前に、徳野博信(著)、共立出版、ISBN:978-4-320-05730-2

●注意事項

遅刻・無断欠席を厳禁します(遅刻・欠席するときは電子メールなどで連絡ください)。資料調査・発表にパソコン(パワーポイントでのプレゼンテーション)、インターネットを使用するため、あらかじめこれらの基礎知識を有することが望ましいです。

●本授業に関する参照Webページ

http://wp.me/P4l5jI-2N

●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

少人数セミナーの利点を活かして神経系の不思議を一緒に楽しみながら学んでいくようにしたいと思いますので、積極的に質疑応答に参加して下さる方の参加を期待します。なお、実際に動物の脳の形態を自分たちで観察したり神経活動の観察を行っているところを見学することがありますので、動物実験に理解があり研究に供される実験動物に感謝の念をもって接することができる方の参加を望みます。

顕微鏡下に見える神経細胞は眺めているだけでも極めて美しいものです。その精緻な美しさの中にある仕組みを調べる楽しさを,議論の過程での脱線も含めて?,一緒に垣間見たいと思っています。


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