●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:イオンビーム分析 ナノテクノロジーにおける微量元素分析にも使われるイオンビーム分析を題材に学問研究の基礎として必要な「読み」「書き」「話す」の知的訓練を行うとともに、学問的知識の探求プロセスとその面白さを体験し、大学生としての自発的・自律的学習能力を習得する。
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●履修条件あるいは関連する科目等
本テーマに興味があり、主体的に参加できること。 グループ作業ができること。 6月末あるいは7月初旬の土曜日に開講予定の分析測定見学実習に参加できること。
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●授業内容
イオンビーム分析は、ナノテクノロジーにおいて表面分析や薄膜材料分析に使われる基本的な手法のひとつである。簡単な物理(力学)法則から組成や膜厚の評価式をイオンビーム分析に必要な形で導出し、組成分析や膜厚評価の原理を学ぶ。さらに、導出した式を実際に用いて名古屋大学工学研究科イオンビーム表面解析装置室のバンデグラフ加速器で測定したデータを解析して高温超電導体などの組成分析あるいは表面酸化膜厚の評価を行い、知識を確実なものとする。
1.テーマと授業計画についての説明 2.学術的会合における口頭発表・レポート作成方法の解説 3.イオンビーム分析の原理(解析に必要な理論式の導出)についての討論 4.測定装置の原理(イオン加速器とイオン検出器)についての討論 5.イオンビーム表面解析装置の測定見学(集中講義として半日をかけて実施する) 6.組成あるいは膜厚の分析とその結果の検討とレポート作成
3と4では、パソコンを用いて各自が受け持つテーマについて調査した結果を発表し、全員で討論・検討する。 5と6では、3と4で調べた事柄が実際どのように利用されるかを体験する。 これらを通じて学会発表や論文作成に触れる。
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●成績評価の方法
発表、討論、参加態度(意欲・出欠)、見学実習、レポートについて総合的に判断する。 学期途中で履修の取りやめを希望する場合は担当教員の許可を必要とする。 3回以上授業を無断欠席した場合は「欠席」とする。
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●教科書
なし。測定実習に関するプリントを配布する。
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●参考書
藤本文範・小牧研一郎共編「イオンビームによる物質分析・物質改質」 内田老鶴圃 藤本文範・小牧研一郎共編「イオンビーム工学 イオン・固体相互作用」 内田老鶴圃
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●注意事項
6月下旬あるいは7月上旬の土曜日1日をかけてイオンビーム表面解析装置室を見学し、イオンビーム分析の実際を体験する予定である。これに必ず参加すること。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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