●本授業の目的およびねらい
20世紀初めの量子力学と相対性理論の発見により、それまでの自然観に大きな変革がもたらされました。本授業では相対性理論を取り上げ、どのように自然観が変わったかを学ぶとともに、文献を読み、内容を理解し、それを人に伝える力を養うことを目的とします。相対性理論の世界観は日常的なものとはかなり隔たっており、その理解には想像力が必要です。この授業を通し、自分が体験できないことも理解できるようになってほしいと思います。
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●履修条件あるいは関連する科目等
特になし。
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●授業内容
世界観を学ぶには文系も理系も関係はありませんが、自然法則は数学の言葉を使って表現されて。この授業では簡単な数式のみが出てくる文献を教科書としました。この文献を読んで、内容の紹介及び内容に関連すること、内容に関連して興味を持ったことについて自分なりに調べ発表してもらいます。授業期間中に最低1回は発表者は発表してもらいます。発表に対する質疑応答も重視します。発表後、発表の内容と、発表中での質疑、議論などをまとめレポートとして提出してもらいます。
この文献の章立ては次の通りです:
第1章 相対性理論を体験しよう―相対性理論超特急 第2章 相対性理論を生んだ天才―アインシュタインの生涯 第3章 はじめに光ありき―特殊相対性理論その1 第4章 遅れる時間の不思議―特殊相対性理論その2 第5章 時間+空間=時空―特殊相対性理論その3 第6章 物質はエネルギーの固まり―特殊相対性理論その4 第7章 ゆがんだ時空―一般相対性理論その1 第8章 双子のパラドックス―一般相対性理論その2 第9章 火の玉宇宙が膨張する―現代宇宙論その1 第10章 無から生まれ急成長した宇宙―現代宇宙論その2
第1章から6章までは特殊相対性理論というものですが、第7章から10章は一般相対性理論と呼ばれる重力の理論です。余裕があれば7章以降にも進みたいと考えていますが、6章までを終わらせることを取り敢えずの目標とします。
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●成績評価の方法
出席(50%)、発表(30%)、発表に関して質問、議論などへの参加(10%)、レポート(10%)
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●教科書
「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界 (PHP文庫) 佐藤 勝彦 (監修)
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●参考書
数式いらず! 見える相対性理論 竹内 建 (著) 岩波書店
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●注意事項
教科書が手に入りにくい場合は担当の野尻までご連絡ください。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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