●本授業の目的およびねらい
セミナーのテーマ:現代の教育についてじっくり考える(1) いま学校でどんな問題が起こっているのか。これからの教育をどう描いていくのか。本セミナーでは,現代の教育をテーマとしながら,これから学問的探究をはじめるための基礎・基本を身につけます。文献調査や論文作法といった研究方法の理解をはじめ,論理的・複眼的に思考する力,課題を設定し解決する力,レジュメやパワーポイントを用意して分かりやすく説明する力,お互いの意見を聴きあい自己を表現する力など,現代の教育を考えながらこれらの力を習得することを目標とします。
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●履修条件あるいは関連する科目等
テーマに関心があれば,本セミナーへの参加を歓迎します。ただしセミナーでは,主体的・意欲的に課題に取り組むこと,他の参加者と協同して活動すること,また報告資料の作成と発表,討論への参加を求めますので,そのつもりで受講してください。
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●授業内容
1.オリエンテーション 2.教育の「常識」を疑ってみよう 3.興味・関心から研究テーマへ 4.文献・資料の検索,調査の方法,レジュメのつくり方 5.文献・資料を読み解く① 6.文献・資料を読み解く② 7.文献・資料を読み解く③ 8.文献・資料を読み解く④ 9.文献・資料を読み解く⑤ 10.プレゼンテ-ション基礎・基本①(説得的な情報提示) 11.プレゼンテ-ション基礎・基本②(プレゼンの組み立て) 12.プレゼンテ-ション基礎・基本③(発表と質疑応答) 13.成果発表① 14.成果発表② 15.課題とまとめ
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●成績評価の方法
各回の出席状況,個人ないしグループでの報告の内容,討論への参加,レポート試験に基づき総合的に評価します。
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●教科書
なし
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●参考書
日本図書センター発行の広田照幸・伊藤茂樹(2010)『教育問題はなぜまちがって語られるのか?』,松下良平(2011)『道徳教育はホントに道徳的か?』,加野芳正(2011)『なぜ,人は平気で「いじめ」をするのか』,滝川一廣(2012)『学校へ行く意味・休む意味』など。その他の参考書・文献等は,授業にて適宜紹介します。
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●注意事項
とくになし
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
私の専門は教育学(教育哲学・教育思想史)です。教職をとる・とらないにかかわらず,私たちの日常に溶け込んでいる「教育」についてじっくり考えなおすことの意味と複雑さを共有できればと思っています。難解なことを柔らかく、単純なことを丁寧に考えながら、「教育」という事象の不可思議さに迫ってみましょう。
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