●本授業の目的およびねらい
セミナーの基本テーマ:文化財と世界遺産について考える 文化財と世界遺産が投げかける問題を少人数のグループでディスカッションすることにより、大学での研究に必要な「読む」、「調べる」、「考える」、「発表する」、「書く」ための能力を高めます。
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●履修条件あるいは関連する科目等
文化一般、とりわけ歴史や考古学に関心をもっていること。
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●授業内容
近年、さまざまな機会に、文化財の保存をめぐる問題や、世界遺産への認定をめぐる問題が取りざたされています。人類の文化的な遺産を継承することの意義は疑いがありませんが、文化の普遍的な価値を明らかにすることは、実はそれほど容易な作業ではありません。このセミナーでは、具体的な事例に則しながら、これらの問題を少人数のグループで調査・討論することにより、文化の問題系への理解を深めたいと思います。
1.顔合わせとセミナーの目的の説明(1回) 2.文献検索と図書館の利用法(1回) 3.口答発表の仕方とレポートの書き方(2回) 4.教員による事例の紹介にもとづく討論(3回) 5.参加者の報告にもとづく討論(6回) 6.総合討論(1回) 7.セミナーの総括(1回)
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●成績評価の方法
参加態度、調査内容、口答発表、レポート(各25%)
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●教科書
戸田山和久『論文の教室 レポートから卒論まで』(日本放送出版協会) 藤本強『日本の世界文化遺産を歩く』(同成社)
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●参考書
授業の際に、適宜指示します。
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●注意事項
多様な考え方や新しい知識を得ることの悦びを大切にしてください。
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
こんにちは、文学部で西洋史を担当している周藤芳幸(すとう・よしゆき)です。専門はギリシア考古学と東地中海文化交流史、とりわけエジプトでの現地調査を通じてヘレニズム時代のギリシアとエジプトとの関係史の解明に取り組んでいます。専門の研究内容に関心がある方は、インターネットで私の名前を検索してみてください。たくさん著書が出てきますので、どれかを手にとって読んでいただけると嬉しいです。プライベートでは、子どもたちが小学生の頃に所属していた少年野球チームのコーチとして、指導や審判などに明け暮れています。本当は、子どもには楽器をやらせて、一緒にオーケストラで演奏するのが夢だったのですが・・・、人生は思うようにはなりませんね。今年も、1年生の皆さんと、基礎セミナーの時間をともにできることを楽しみにしています。とりわけ海外の考古学や世界史の好きな方、大歓迎です。
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