2018年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20180013317

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
佐藤 憲昭

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
水・3
●対象学部
理・工(化生・物工・電情・エネ・土建)



●本授業の目的およびねらい

セミナーのテーマ:温度から見た宇宙・物質・生命:ビッグバンから絶対零度の世界まで
使用予定のテキストの裏表紙には次のように書かれている。「数千年も前から使われてきた『長さ』や『時間』に対して『温度』はつい300年ほど前にようやく測定できるようになった。膨張宇宙論が証明されたのも、量子力学が確立したのも、温度の測定によるところが大きい。この現代科学に欠かすことのできない尺度である『温度』を道案内役にして、物理学のみならず、気象学、生物学にいたるまで様々なふしぎな現象に迫る。」本セミナーでは、この文章にあるように、科学全体を見渡す目を養うことを目的とする。

●履修条件あるいは関連する科目等

履修条件は特にない。関連科目は「現代物理学序論」などである。

●授業内容

本セミナーでは、ジノ・セグレ著「温度から見た宇宙・物質・生命」を使用する。その内容は以下の通りである。第1章の「37.0℃」では動物の体温に関する話題を拾い、第2章の「尺には尺を」では熱力学の3つの法則やエントロピーが語られる。第3章の「地球を読み解く」では地球の温室効果が取り上げられ、第4章の「極限状況下の生命」では「スノーボール・アース」などが登場する。第5章の「太陽からのメッセージ」では星の誕生やブラックホールあるいは元素の誕生などが扱われる。最後の第6章「量子飛躍」では超伝導などの量子の世界が語られる。
セミナーの基本的な進め方は、次のようである。まず、テキストの担当箇所を読み(予習)、その内容を皆の前で(板書やパワーポイントなどを用い)説明する。次に、その内容の理解を深めるため、テキスト以外の資料(本でも論文でもネットの情報でも構わない)を探し出し、その内容について説明する。これを基に皆で討論(疑問点の解決や自分の考えの表明など)する。また、発表内容の要約をレポートにまとめ提出する。具体的な進め方については初回の授業のときに相談したい。


●成績評価の方法

履修取り下げ制度を採用する。成績は、発表・討論・レポートを総合的に判断し、評価する。

●教科書

「温度から見た宇宙・物質・生命」ジノ・セグレ著、桜井邦朋訳、講談社ブルーバックスB-1442、ISBN4-06-257442-X

●参考書

適宜示す。

●注意事項

発表資料やレポートにおいては、情報の引用源(文献等)を明記すること。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

「分からないのは自分だけかもしれない」とは思わずに、積極的に質問をしましょう。また、科学の世界においては他者と異なることは貴重なことですので、自分の意見を臆せず表明しましょう。


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