2018年度 シラバス情報詳細

●時間割コード
20180011520

●科目区分
基礎セミナー

●科目名
基礎セミナーA
●主担当教員名
篠田 太郎

●単位数
2単位

●開講時期
Ⅰ期
月・5
●対象学部
文系・情(自然・コン)・理・農・工(化生・マテ・電情・機航・土建)



●本授業の目的およびねらい

セミナーのテーマは「災害をもたらす気象現象」とします。大雨による洪水や土砂崩れ、台風による強風、竜巻、豪雪などの気象現象について、発生メカニズム、発生条件、危険への対処方法などを調査し、他の学生との議論を通じて理解を深めることを目指します。また、将来必要となる英語文献の読解やネットワークを駆使した調査、調査した結果をレポートとしてまとめて記述すること、そしてまとめた内容の発表などについて実践することを試みます。


●履修条件あるいは関連する科目等

特にありません。

●授業内容

概要説明(第1回):
初回にセミナーの進め方を受講者に説明する予定です。

前半(第2回~第10回の9回分程度を予定):
受講者単独、もしくは数名のグループで、調査対象とする気象現象(大雨、強風、竜巻、豪雪など)について予め調査を行っていただきます。セミナー時、発表者は調査結果をレジュメにまとめて他の受講者に配布するとともに、口頭での発表もしていただきます。発表内容に対して、教員がコメントするとともに、受講者全員の間で質疑を行っていただくことで気象現象と発生する災害の危険性についての理解を深めます。
また、1~2回をかけて、発表を行う際の準備方法や実践のテクニックを教員から紹介するとともに、上記の調査内容を短い時間で発表することも実践していただきます。

後半(第11回~第15回の4回分程度を予定)
気象災害について英語の文献(教科書もしくはレビュー論文)を教員が選び、受講者全員で読み進めます(輪読します)。一つ一つの英文を訳しながら、段落ごと、節ごとに著者が何を主張したいのかをくみ取ることを試みます。併せて、論文の構成や記述方法についての説明を行い、卒業論文の執筆時に役立てる技術を獲得することを目指します。

●成績評価の方法

セミナーに出席し、積極的に議論に参加しているかという点を評価の対象とします。


●教科書

特に定めません。

●参考書

特に定めません。受講者が調査を行う場合には、教員より適宜参考書を提示する予定です。

●注意事項

前半の調査報告では、受講者全員が複数回にわたって調査結果の内容について、レジュメをまとめたり、口頭での発表を行っていただきます。後半の輪読では、各自が指定範囲内の英文を読み、内容を理解する必要があります。どちらもそれなりに準備に時間がかかることが予想されます。

●本授業に関する参照Webページ



●担当者からの言葉(Webページのみ表示)

本セミナーは大学1年生に向けて行うことを想定しています。今後、大学生から社会人として生き抜いていく際に必要と思われる、文章(英語)を読む能力、文章を書く能力、主張したい内容をまとめる能力、主張したい内容を過不足無く発表する能力について、実践してみることを試みます。もちろん、半年間のうちのセミナーの時間だけではこれらの能力を生きていくために必要なレベルまで高めることは無理ですが、まずは「やってみる」ことによって、自分にどのような能力が不十分なのか、今後の大学生活でどのような部分の能力を高めていく必要があるかを知ってもらうことができれば、と考えています。

テーマに掲げている「災害をもたらす気象現象」というタイトルは、上記の目的を実践するための道具だと考えてください。多くの学生さんにとっては専門外のテーマだろうと思われますが、文系や理系を問わず、社会人として専門以外の分野の知識や理解が問われる機会は多くあります。専門外の分野の知識をいかにして得るかという点についても実践していっていただきたいと考えます。自分の専門分野とは関係が無いと思わず、自分の知識を広げる機会として考えてくれる学生の受講を歓迎いたします。




時間割一覧へ戻る