●本授業の目的およびねらい
原子と分子によって身の回りにあるすべての物質が作られています。天然に存在する元素はわずか90ですが、2つ以上の原子が結びついた分子は数千万以上知られています。分子は多様な構造を持ち、それぞれの構造に従って様々な性質や機能を示します。授業では原子と分子に関する基礎化学を取り上げ、続いて、社会に大きく影響を与えた分子を取り上げます。身近な化学物質が東西交流、産業、戦争や公衆衛生など、様々な局面で重要な役割を果たしてきたことを通じて、社会と化学物質の関係の理解を深めることを目的とします。
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●履修条件あるいは関連する科目等
条件はありません。関連科目は化学です。
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●授業内容
1.古代から近代までの元素論 2.元素と周期表 3.電子、陽子、中性子 4.有機化学 5.スパイスと大航海時代 6.グルコースと奴隷制 7.高分子化合物と産業革命 8.ニトロ化合物と戦争 9.アンモニアと食料 10.染料分子と近代化学工業 11.生理活性物質と薬 12.塩素化合物と公衆衛生
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●成績評価の方法
レポート、授業での小レポート、プレゼンテーションで総合的に評価します。
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●教科書
参考書をもとにした資料を配布します。
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●参考書
1.化学のコンセプト-歴史的背景とともに学ぶ化学の基礎、舟橋弥益男、小林憲司、秀島武敏(著)、化学同人;2.スパイス、爆薬、医薬品-世界史を変えた17の化学物質、P ルクーター、J バーレサン(著)、小林力(訳)、中央公論新
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●注意事項
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
主に有機化学に関連した話題を通じて、身の回りにある化学についての興味を持ってもらいたいと考えています。
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