●本授業の目的およびねらい
物理学は、自然界の様々な現象を普遍的に記述する学問である。このような立場は、物質や種固有の性質を逐一明らかにしようとする化学や生物学とは一線を画しているように思われるが、複雑な化学現象や生物体の構造を正しく理解するためには、まずは普遍的に物事を観るセンスを養うことが重要であり、これらの学問的基礎の上に立って新たな原理・技術を構築することがたいせつでる。本講義では、農学部学生として要求される物理学の基礎的事項の習得を目指す。
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●履修条件あるいは関連する科目等
線形代数学、微分積分学
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●授業内容
01.「生命・環境科学における物理学」物理現象や物理学的観点から展開された生命・環境科学や農学分野での研究事例を紹介する。 02-03.「力と加速度」ニュートン力学習得の第1歩である質点の運動について説明する。 04-05.「運動の法則」力学における重要な概念である力と質量について説明し、ニュートン力学に対して理解を深めることを目指す。 06-07.「簡単な運動」等速直線運動、等加速度運動、放物運動等の概要を説明する。 08.「仕事とエネルギー」力学的エネルギーの解説を中心として、我々の身の周りにあるエネルギー諸問題について説明する。 09-10.「回転運動と角運動量」等速円運動、力のモーメントから万有引力による衛星や惑星の運動まで幅広く回転運動について説明する。 11.「質点系のふるまい」2つ以上の質点の集団である質点系の運動について解説する。 12.「剛体の力学」では、剛体の様々な運動形態について概説する。 13-14.「固体の変形」弾性と塑性、応力、ひずみ等の基礎的事項について説明する。 15.「振動学・流体力学の基礎」ばねの振動の概要および流体力学に関連する基礎的な用語について説明する。
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●成績評価の方法
・中間試験(40%)、定期試験(40%)、小テスト等(20%)
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●教科書
生命・環境科学のための物理学、土川・佐々木・山本・横地著、東京教学社
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●参考書
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●注意事項
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●本授業に関する参照Webページ
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●担当者からの言葉(Webページのみ表示)
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